豊橋市議会では長坂尚登市長に対する問責決議案が可決されました。その背景には新アリーナ事業の契約解除をめぐる市長と議会の対立がありました。豊橋市ではプロスポーツの試合やコンサートなどを行うアリーナの建設と古くなった公園施設の整備を行う総額約230億円の事業をめぐって、契約解除を掲げて当選した長坂市長と推進派が多数を占める市議会が対立。
市長が事業者に対し契約解除に向けた協議を申し入れる一方で、市議会は「契約の解除にも議会の議決が必要」とする条例改正案を可決しました。市長は、この改正案について「地方自治法に違反している」などとして、愛知県の大村秀章知事に審査を申し立てていて、県は大学教授と弁護士の委員3人による初会合を開き、条例が妥当かどうかの審議を行いました。
大村知事は委員が今後提出する意見書を踏まえ、5月19日までに審査結果を出す予定です。
新アリーナ建設推進派の説明会「市民の声聞いたほうがいい」との声も
一方、推進派の市議は先週土曜日から市民に向けた説明会を始め、アリーナ建設のメリットなどを伝えました。市民からは、こんな声も…。
(市民)
「市長と市議会が対立しているのは本当に悲しい」
「議会は推進、市長は反対。今、議会は堂々巡りの状態が続いている」
「ギクシャクがずっと続いたら市民にも市にも、いいことない」
「良い気分で造らないと。けんかしながら造ったって面白くない」市長と議会の関係性を心配する声は、翌日の説明会でも…。
(市民)
「自民・公明の皆さんは長坂市長のどこが嫌いか?」
(自民党豊橋市議団 本多洋之 議員)
「決して嫌いだからとか、気に入らないからという話ではなくて。どちらが豊橋市にとって大切なのかを含めて、しっかり議論していきたい」2日間の説明会には約300人が訪れ、アリーナ問題への関心の高さがうかがえます。
(市民)
「賛成派でも色んな意見がある。反対派も色んな意見がある。もう一度立ち止まって市民の声を聞いた方がいい」
前市長について「パワハラ体質」と記載 ビラを配った問題も…
市長と市議会の対立は、これだけではありません。去年11月の豊橋市長選で長坂市長の陣営がネットメディアの記事を引用し、前の市長について「パワハラ体質」などと記載した法定ビラを配った問題もあるのです。
市議の指摘を受けて設置された市の調査委員会は、今月4日「パワハラに関する事案は確認できなかった」とする報告書を公表した一方、長坂市長は今月7日、「職員から新たな情報提供があった」として第三者による調査を行う方針を示しました。一連の市長の対応について市議からは、追及が相次ぎました。
(まちフォーラム 星野隆輝 議員)
「法定ビラに引用した記事の内容について間違いなかったとの認識か?」
(豊橋市 長坂尚登 市長)
「あくまで個人という立場で答えるが、引用箇所について一定の真実性があるという私の評価自体は変わっていない」そして…
(自民党豊橋市議団 市原亨吾 議員)
「長坂市長に対する問責決議案についてです」
自民党市議ら23人から「これまでの独善的な市政運営の有り方について猛省を促すとともに、市長としての責任を強く問う」などとする市長への問責決議案が提出されました。
市長に問責決議…これから豊橋市政はどこに向かうのか?
(自民党豊橋市議団 川原元則 議員)
「各議員からの質疑に対する市長の答弁をお聞きしていても、全く明解な回答と思えず。説明責任を果たしていると到底思えない」
(新しい豊橋 山口倫世 議員)
「新アリーナの契約解除を阻止しようと、法定ビラを長坂おろしの道具にしているとしか私には思えない」
市議の間でも意見が割れていますが、問責決議案は賛成多数で可決されました。
この問責決議に法的拘束力はありませんが、議会事務局は確認できた範囲では問責決議案の提出も可決も初めてだといいます。(豊橋市 長坂尚登 市長)
「問責決議案が出されたことに関しては、非常に重いこととして受け止めなければならない。市長と市議会の状況がよろしくないというふうな議決を頂いていることについては(市民に)申し訳ないという気持ちがある」
長坂市長は対応については「まだ頭にない」としました。混乱続きの豊橋市政はどこへ向かうのか。市民を置き去りにしない、かじ取りが求められています。CBCテレビ「チャント!」2025年3月13日放送より
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/1787711
就任4か月の新市長に議会が“問責決議” 新アリーナ問題に「パワハラ体質」記載ビラ…なぜ市民困惑の対立に?愛知・豊橋市
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