「名古屋市北区にあるクリニックに来ています。マイナ保険証が一本化されてから2か月以上が経過しました。使い勝手はどうなのか?現場で聞いてみます」名古屋市北区の「かわなかクリニック」。
去年10月の取材では、マイナカードを読み込むカードリーダーの起動に18分以上もかかっていましたが、きょう改めて測ってみました。
結果は6分ジャスト、4か月前と比較して起動時間は3分の1までに短縮されていました。
仮に、診察時間中にこのカードリーダーのシステムの不具合が起こった場合、再起動の時間が長くかかり診察への影響が出ます。一方、マイナ保険証は患者のこれまでの医療情報が記録されるので、医療従事者にとっても患者の容体を把握するのにメリットがあると言われていますが…。
(かわなかクリニック 佐野由衣 院長)
「急性期の病気、風邪などで受診された場合には、先週単位で出された薬は分からないので不都合があります」実はマイナ保険証に記録された患者の薬の情報は、すぐにアップされるわけではなく、数か月ほど前に処方された薬の情報までが表示されている状況だといいます。
このため、データとしては記録されていない処方薬と飲み合わせの悪い薬を意図せず処方してしまうおそれもあり、佐野院長は情報処理のスピード化が課題の一つと感じると指摘します。
マイナ保険証の利用率は徐々に増加…その一方で
こちらのクリニックでは、マイナ保険証の利用率は去年10月は20パーセント、11月が25パーセント、12月は36パーセントと徐々に増えていました。
そして、12月2日には従来の「健康保険証」の新規発行は終了。
現在はマイナンバーカードに保険証機能をもたせた「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行しています。厚生労働省は、先月31日時点のマイナ保険証の利用登録件数は8153万414件と発表しましたが、一方で利用登録の解除申請も増え続けていて、累計で5万8426件に上っています。きょう、マイナ保険証を持っている患者さんにうかがいました。
(70代女性)
「(Q:マイナ保険証にして便利なことはある?)(これまでと)何も変わらない」
(40代男性)
「(Q:結構使っていますか?)1回も使ったことない。(Q:メリットは感じていない?)そうですね、正直言うと全く」
なぜマイナ保険証の「解除申請」も増えている?
では、解除申請が急増する原因を全国10万人の医師が所属する保険医協会に、きょううかがうと…。
(愛知県保険医協会 伊藤剛 事務局次長)
(Q:解除申請が増えているのはなぜ?)
「『マイナ保険証だけで受診するのは不安』という人が一定数いると思っている」
(Q:マイナ保険証だけで不安だと思う理由は?)
「トラブルが起こっている。実際に(機械で)読み取りを行ったが、うまく読み取りができなかったことや、医療機関でもシステムのトラブルを起こすと、再起動をかけたりするのに一定の時間がかかってしまうので、待ち時間が長くなる」利便性や個人情報保護の観点などでデメリットを感じる人が解除申請をしていると見られます。
先月28日、立憲民主党は従来の健康保険証を復活させるための法案を提出しました。国民の利用率が25パーセントと低迷し評価できないという主張です。(愛知県保険医協会 伊藤剛 事務局次長)
「(現時点では一本化に賛成できない?)できないですね。マイナ保険証を使いたい人は使えばいいけれども(従来の)保険証も残してほしい。何かあったときの保険にもなるし(従来の)保険証を使いたい人は、そのまま使える」
山梨の保険医協会の医療機関への調査では、マイナ保険証導入を受け「窓口業務に負担がかかっている」と答えたのは7割に上りました。課題が多い仕組みと言わざるをえません。CBCテレビ「チャント!」2025年2月25日放送より
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/1751557
マイナ保険証への一本化で病院の受付どうなった? 利用登録の「解除」申請も増加 名古屋・北区のクリニック“使い勝手”は
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