がけが崩れ、いまだに通行止めが続く幹線道路。
能登半島地震で孤立した集落の復旧は進んでいません。
およそ700人が暮らしていた石川県輪島市の南志見(なじみ)地区は道路が寸断したため、集落が孤立。
電気、水道、それに携帯電話も使えなくなりました。
地元の人によると、住民の7割以上にあたるおよそ500人が2か所の避難所に詰めかけ、その生活は「極限状態」に…。
(南志見地区の住民)
「長期での見通しじゃなくて、目の前の(あすの)食料をどうするか」
「寝るにもろくなものがなくて寝られない」
「原始時代に戻ったかと思うくらい、悲惨なものでした」
食料の備蓄はすぐに底をつき、十分な支援も届かない中、住民は、それぞれの自宅から食材を持ち寄ってしのぎました。
南志見地区に住む市議会議員で、避難所運営にも携わった大宮正さん(73)は、「孤立を想定した備えはしていなかった」と振り返ります。
東海地方で孤立集落の問題が注目されたのは、2020年7月の豪雨でした。岐阜県では最大17の地区で3400人以上が孤立したため「孤立予想地域」を指定し、対策を急ぐことに。
人口300人ほどの高山市岩滝地区は、岐阜県が指定する災害時の「孤立予想地域」のひとつです。
岩滝地区は高山市街地から10キロほど東の山あいにあり、地区の外につながる道路は3本、高山市街地につながるのは1本しかありません。
それらがふさがると、地区は「陸の孤島」になってしまいます。
2020年7月の豪雨で岩滝地区は孤立こそしませんでしたが、至る所で土砂崩れや、土石流に見舞われました。
このとき、行政や学校の担当者が地区外から駆け付けるのに時間がかかり、せっかく備蓄してあった物資を使うことができなかったのです。
これを機に、住民の防災への意識が大きく変わりました。
(岩滝まちづくり協議会 木谷 幸司さん(72))
「行政に頼る時代はもうダメやなと。何でもかんでも市役所にやってくれって頼みにいったって、いざってときは解決はできない」
そこから始まったのが「行政に頼らない」孤立対策。
2024年3月6日放送 CBCテレビ「チャント!」より
巨大地震で住む地区が孤立したら!? 誰も助けに来られないかも 「行政には頼らない」と決めた住民の覚悟と備えとは【防災WEEK】
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