名古屋市昭和区の「かわな病院」。救急診療をしていない地域密着型のこの病院では、コロナ患者を受け入れる体制は整っていませんが。
「名古屋市に空床がないという状況で、我々のような民間でも受けざるを得ない状況が出たのは確か」
(かわな病院・石田治院長)
この病院ではこれまで、外来などでコロナ患者が出た場合、近隣にある公立の大病院に転院させていました。しかし12月から、病床のひっ迫で受け入れ先が見つからず、急きょ一般病棟の奥に臨時のスペースを作り、コロナ患者を入院させることに。
「ここから先がコロナ専用の病床に。現在はコロナ患者はいないので(仕切りを)開けているが、実際にはこのスペースを区切っていた」
(石田院長)
外部の専門医からのアドバイスを受けて、病床を3つのゾーンに区分けし
個室の中に患者を隔離しました。ここで重症者を含む計3人のコロナ患者を受け入れましたが、様々な課題が見えてきたと言います。
コロナ患者と接する際は、空気感染を防ぐことができるN95という医療用のマスクを使うことが推奨されていますが、流通量が少なく、発注しても入荷しないとのこと。行政からの支給もないため、使ったマスクを封筒に入れて保存し再利用するという方法を取らざるを得ませんでした。
「これが使い捨てできれば、スタッフも安心してケアにあたれる」
(石田院長)
新型コロナの特徴の一つが、患者の容体が急変する恐れがあること。呼吸の乱れがないかなどを確認するため、看護師らは24時間つきっきりで対応。感染症の専門医はおらず、スタッフの心理的な負担も大きかったといいます。
「初めてのことばかり。大変心配、不安もあった。急変した時にやれる限界がある。そういう時にどうしたらいいのか」
(臨床工学技士・坂内幸子さん)
この病院にはウイルスの拡散を防ぐ「陰圧室」などの設備はなく、コロナ患者と一般の患者の動線も分けることができません。院内でクラスターを起こさないため、患者をビニールで囲った車イスに乗せて移動させるなど知恵を絞ってできる限りの感染対策をしていますが。
「もちろん患者さんを助けたい人ばかりだが、設備や人員が十分ではない病院もある。民間病院へのコロナ患者の受け入れを義務化したり、一部の処罰化ということがあることに関しては危惧するところ」
(石田院長)(22日19:07)
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患者受け入れた民間病院 見えてきた様々な課題 設備も不十分な中で 名古屋
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