新型コロナの感染拡大による病床のひっ迫が問題となる中、中小の民間病院もコロナ患者を受け入れ始めています。
1月20日、午後7時半。防護服を着た救急隊員が病院へ運んでいるのは、新型コロナの80代の患者です。
「大学病院でコロナ病床が空いていないので、なんとかということで遠路はるばるこちらまでやってきた。かなり遠方から。これが実情」
(さくら総合病院・小林豊院長)
愛知県大口町のさくら総合病院。「断らない医療」を理念に掲げる
中規模の民間病院です。12月から病棟の一つを新型コロナの患者用に転換。対応する医師は小林院長を含めて2人のみ。しかし安城市や蟹江町など愛知県内各地から患者が運ばれ、20床あるコロナ病床は、ほぼ満床の状態が続いています。病院内の様子を特別に撮影して頂きました。
「ずいぶん楽になった。ありがとう。少し勇気がわいてきた。頑張る」
(患者)
この女性は夫とともにコロナに感染し入院しましたが、夫は帰らぬ人に。
女性も一時容体が悪化しましたが、治療を受けて回復しました。
「やっとここまできたね」(小林院長)
「息子が、(親を)2人も失いたくない。どうしてもおかあは(生きて)帰れって」
(患者)
中には重症化してしまった人も。
「この患者は最初中等症で入っていたが、急激に状態が悪化して重症化した。本当は大学病院等の高次医療機関で診てもらいたいと打診したが、今どこも空いていなくて、5人待ちの状態なので」
(小林院長)
この病院では中等症までの患者しか受け入れていませんが、入院中に重症化しても転院できる病院が見つからないのです。
「我々はもう医療崩壊だと思っている。平時の救急医療体制が保てていないことが明確になっている」
(小林院長)
看護師たちは。
「子どもを学校に預けている同僚などは、周りの目がすごく気になる、子どもがいじめにあうのではと」
(福田さおり看護師長)
経営面での不安も。コロナ患者を受け入れると国から補助金が出ますが、クラスターが発生してしまった場合などは一般の診療が続けられなくなり大きな減収になる恐れもあります。
「十分な診療報酬や補助金で、元々ない余力を蓄えないと民間病院の十分な協力(は得られない)、応じたくても応じられない事も理解してほしい」(さくら総合病院・小林豊院長)(22日18:25)
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患者受け入れる…民間病院の努力 現場の声「平時の医療体制保てない」 愛知
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