記録的な円安や物価高騰が止まりません。先が見えない不安の声を名古屋の街と三重県の港で取材しました。
三重県鳥羽市の市営定期船。市民の貴重な「足」が大ピンチです。
船の燃料となる軽油の契約価格は、2020年9月には1リットル当たり72円でしたが、ことし9月は108円にまで上がりました。
このため9月は1か月当たり約330万円あまりコストがかさみ、経営を圧迫しています。利用者の数も、コロナ禍などで観光客が減ったことや、離島の人口が減少したことで2020年度には54万人と4割近くも減りました。
(定期船の利用者)
「(運賃が)上がると厳しいですよね。何もかも今、高騰しているので」
(鳥羽市 定期船課 山本勝利課長)
「(国からの)交付金を燃料高騰分という形で、増額などしてもらえると助かる」
今のところ運賃の値上げや便数を減らす予定はないということですが、抜本的な解決策は見つかっていない状況です。
一方、名古屋市東区の居酒屋「松や酒店」。
ランチタイムの大人気メニューが、こちらの「若鶏の竜田揚げ定食」ですが…。
(松や酒店 松尾康正店長)
「油・鶏肉・みそ・野菜も上がってますね」
食材のほぼ全てが値上がりしているといいます。中でも。
(松や酒店 松尾康正店長)
「鶏肉ですね、1.5倍くらい(の値段に)。ウクライナ産の鶏肉も輸出が多かったが、それが減ってしまった。それでブラジル産の鶏肉に注文が集中して値上がりしたと聞いた」
ロシアのウクライナ侵攻や急激な円安の影響で、輸入食材が高騰し、850円の定食の値段を10月から880円に値上げしました。しかし30円の値上げでは、増えたコストを回収できていないそうです。さらに…。
(松や酒店 松尾康正店長)
「油です。3000円台前半から6000円台に(値上がり)」
調理に欠かせない油の仕入れ価格も1年前の約2倍になったといいます。加えて、電気代やガス代の値上がりも店の経営を直撃。
(松や酒店 松尾康正店長)
「(客も値上げは)仕方ないと言ってくれているが、値上げではない形で工夫して、より良いものを出せるようにしていきたい」
先の見えない不安な日々は、まだ続きそうです。
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物価高騰の影響ジワジワ 離島の定期船は燃料が 街中の飲食店は輸入食材が 先行きに不安の声(2022/10/24)
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