相次ぐ食品の値上げは家計に直結する一大事ですが、子どもたちにとっても歓迎できない話となりそうです。
(菓子問屋 たつや 近藤雅彦さん)
「少なく見積もっても3割から4割は(価格が)上がる予定。チロルチョコなんかは報道されている感じ」
名古屋市西区の菓子問屋たつや、約300種類の駄菓子を扱っていますが、店主はこのうちの約3割がこの秋、どれも1割ほどの値上げになると言います。
中でも衝撃が走ったのはチロルチョコシリーズの値上げの話。
東京に本社を構えるチロルチョコが「9月5日から5品目の参考小売価格を引き上げる」と発表したのは8月22日のこと。
現在、税抜き20円で販売している「コーヒーヌガー」や「ミルク」などは3円値上げして23円に。これらの値上げは実に29年ぶりのことです。
背景にあるのは原材料や包装資材の価格上昇や輸送コストが増えたこと。それは、ほかの駄菓子も同様です。
(菓子問屋 たつや 近藤雅彦さん)
「この春に少し値上げがあって、その時も大変でしたけど。今回は、それ以上に値上げの品目が多いので、こっちも混乱している」
こちらには、メーカーからの値上げを知らせる連絡が、次から次に入ってきています。そして…。
(菓子問屋 たつや 近藤雅彦さん)
「値段を変更するのが結構大変で、それが抜けてしまうと。そのまま(の価格で)売ってしまう可能性がある。それが大変」
通常、価格が変わる時には商品パッケージにプリントされている「ジャンコード」と呼ばれる「バーコード」もプリントし直します。
しかし、菓子メーカーが「包装資材が手に入りにくい」という理由で、ほとんどの駄菓子を値上げ前のジャンコードのまま販売することに。こちらではレジの値段設定の変更が必要になり、その作業に時間と手間がとられ負担になっていると言います。
(菓子問屋 たつや 近藤雅彦さん)
「ある程度、値段が落ち着いてくれればいいかなと思う。何とか、この状況のままコロナと付き合いながらやっていこうと思う」
この値上げを受けて名古屋市北区の駄菓子店「つねかわ」では…。
(つねかわ 店主 恒川幸子さん)
「きついです、しんどいです」
この店では店内で「焼きそば」や「お好み焼き」なども販売。
メーカーが値上げすると駄菓子の店頭価格も値上げせざるを得ないので…。
(つねかわ 店主 恒川幸子さん)
「また、お客さん減るよね。子どもたちも気の毒です」
その子どもたちからは、こんな声も…。
(店に来た子ども)
「計算しにくい」
この時、手にしていたお小遣いは200円。「つねかわ」のおばさんに計算してもらうと…。
店主:「214円ね」
子ども:「足りない。じゃあ、これを減らす」
細かい値上げに消費税も加わるので、駄菓子の足し算が徐々に難しくなってきているのは事実。
(子どもの母親)
「昔だったら計算できるところが(端数が)2円、3円とかになってきて。計算も、ちょっと間違えててオーバーになってたりすると。出してあげたいけど、これも勉強」
そして、店にとってはこんな問題も…。
(つねかわ 店主 恒川幸子さん)
「今までより、子どもの数が全然少ない」
第7波の影響で、この夏休みに来店した子どもたちは去年の半分ほどだといいます。
(つねかわ 店主 恒川幸子さん)
「子供が消えた夏休み。この店も、もうぼちぼち終わりかなという気がしてきた。こういう状態が続いたら」
新型コロナの感染拡大と止まらない値上げの波、厳しい日々が続きそうです。
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「チロルチョコも29年ぶり値上げ」 駄菓子屋では計算が複雑に 子供たちも大変(2022/8/30)
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