愛知県豊田市の明治用水で大規模な水漏れが起きた問題で、給水が止まっていた農業用水は一部で給水が再開されました。
(宮田あやか記者)
「水を出せる日や時間に制限はありますが、30日から農業用水の供給が再開され、田んぼには水が勢いよく流れ出ています」
愛知県の西三河地方の農家が待ちに待っていた「水」。
大規模漏水が起きた明治用水では、5月25日から一部の地域で農業用水の試験的な給水が行われていましたが、30日からは地域を4つに分けて、制限付きで給水が再開されました。
30日に給水されているのは愛知県の安城市、刈谷市、高浜市、碧南市の一部の地域で、このうち刈谷市の米農家では…。
(刈谷市の米農家 長谷川操さん)
「これくらい(水を)入れないと。ほっとした」
29日に予定していた日より9日遅れで田植えをしたという長谷川操さん(86)。
田んぼの排水溝の周りを泥でふさぎ、溜まった水が流れ出ないよう対策をとっていました。
明治用水を管理する「明治用水土地改良区」によりますと、農業用水に関してはひとまず6月6日までの間、1日給水したらその後3日間は断水する、という形での供給を予定しているということです。
(刈谷市の米農家 長谷川操さん)
「風が吹くと(田んぼを)乾かしてしまう、心配」
一方、愛知県の大村秀章知事は30日の会見で。
(愛知県 大村秀章・知事)
「農業関係の現場の皆さんに不安を与えないよう迅速に対応したい」
今回の漏水の影響で、農家が「除草剤」や「苗」を追加で購入する必要が出た場合、費用を全額補助していく考えを明らかに。
また、夏場の水需要に対応するため、仮設ポンプだけでなく、川に「仮設の構造物」を作って安定的に取水できる体制が必要だと述べました。
(宮田あやか記者)
「明治用水頭首工では、漏水の原因を調査するため、川の流れをせき止めようとショベルカーでの作業が続いています」
豊田市の取水施設では、今回の漏水の原因を把握するため、漏水したとみられる場所の近くに土嚢を積んで川の水の流れをせき止める作業が続いていますが、明治用水の完全復旧のめどはまだ立っていません。
明治用水 農家が待ち望んでいた給水を再開 4つの地域に分け順番に供給 “制限付き”に心配の声も 愛知(2022/5/30)
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