3月も終わり。東海地方で半世紀以上愛された、スケート場とドライブインも、31日最後の営業です。
いつもと変わらない、「最後の朝」です。
(一宮市スケート場 下川 久さん)
「最後なので、お客様の公開がないようなリンクにしたいと整備した」
Q.きょうのリンクの出来は?
「いいんじゃないですか」
57年前の1965年に開業した「一宮市スケート場」。長年、地域に愛されてきたスケート場ですが、31日が最後の営業です。
(一宮市スケート場 下川 久さん)
「ほとんどの機械が古い。(改修すると)3億円かかるらしい」
利用客の数も年々減っていたことから、閉鎖が決まりました。
最終日の31日は無料開放。入り口には、オープン前から行列が出来ました。
(一宮市スケート場 吉村 祥さん)
「オープンします」
午前10時にオープン。スケートシューズに履き替え、リンクに上がります。決して広くはないリンク。こどもから大人まで、あっという間にいっぱいになりました。別れを惜しみながら、最後のスケートです。
(訪れた小学生)
Q.きょうで営業が最後なのは?
「悲しい」
(訪れた人)
「楽しい場所だったのですごく寂しい」
「滑り納めです。最後に一滑りしたいと思って来ました」
そのスケートリンクを悠々と滑る男性がいました。小笠原多四郎さん(81)。スケート歴70年、半世紀以上にわたり指導員として、ここで子どもたちを教えてきました。
「けがをしないようにするには、靴ひもをしっかり結んで」
小笠原さんのおかげでスケートを滑れるようになった子どもたちも多くいます。
(一宮市スケート場指導員 小笠原多四郎さん)
「寂しい。私の人生はスケート一本だったから」
半世紀以上、思い出がたくさん詰まった場所です。
31日午後6時、「一宮市スケート場」は、56年の歴史に幕を下ろします。
こちらも、31日が最後の営業です。
三重県伊賀市の名阪上野ドライブイン、通称『忍者ドライブイン』として知られています。
(客)
「(犬に)忍者の恰好させてきました。ちょっとしたものを買いにきたりとか。あって当然のところだったので寂しい」
「思い出のある、主人といつもここに来るから。おみやげ買って帰るのが楽しみだったので」
『忍者ドライブイン』は、名阪国道が開通した翌年の1966年に開業。
90年代には志摩スペイン村の開業も追い風に、年間8万台の観光バスが乗り入れ、賑わいました。
しかし、今では利用者がおよそ10分の1に激減。新型コロナの感染拡大も追い打ちとなり、きょうで閉店することになりました。
売店に立つ稲森恭枝さん(64)。40年間、ここで働いてきました。
(稲盛恭枝さん)
「(人生の)8割以上は名阪上野ドライブインで働いていました。自分が働いてきた職場がなくなるのはすごくつらい思い」
先週火曜日、稲森さんは残りわずかとなった営業時間を大切に、接客を続けていました。
(館内放送)
「当店のキャラクター『忍にゃん』がお客様のところにお邪魔します」
忍者ドライブインのマスコットキャラクター「忍にゃん」も、閉店とともに卒業へ。今後は地元の観光協会で活躍する予定です。
そして、この場所で40年間働き続けてきた稲森さんは、31日…
「時間が刻々と迫ってくるにつれて寂しい。これからが私の第二の人生。車を運転できる限りは、小旅行に行きたい」
忍者ドライブインの営業は午後6時半まで。跡地をどうするかは、運営会社が検討中だということです。
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思い出をありがとう…半世紀を超える歴史に幕 愛知のスケートリンクと三重の“忍者ドライブイン” (22/03/31 16:30)
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