芝生のグラウンドでサッカーボールを追いかける子どもたち。
これはポーランド北部の街、オルシュティンから届いた映像です。
子どもたちとサッカーをしているのは、3月18日からポーランドに滞在している愛知県蒲郡市出身の加藤康弘さん(35)。
(加藤康弘さん)
「ウクライナの子どもたちにサッカーを通して笑顔を届けたい」
加藤さんがサッカーを教えていたのは、ウクライナからポーランドに避難してきた子どもたちです。
(加藤康弘さん)
「ロシアのウクライナ侵攻に当たり、多くのウクライナ人を隣接するポーランドが受け入れる状況で、ウクライナにもポーランドにも多くの友人がいたので、何かできないかと」
加藤さんがポーランドに飛んだのには深いワケがありました。
加藤さんは2012年に1年間、ウクライナ西部が拠点のサッカーチーム「FCホヴェルラ」に在籍し、ウクライナのプロリーグ初となる日本人プレイヤーとして戦いました。
(加藤康弘さん)
「人がすごく優しいですし、日本の事に興味を持ってくれているし、“ヨーロッパの僕のふるさと”だと思っている」
そこで、ロシアの軍事侵攻が始まって以降、ウクライナでプレーする選手や、その家族を支援するため、SNSで募金を呼びかけたり、自身が引退後に地元の愛知県蒲郡市で、2017年に立ち上げたサッカークラブの子どもたちと共に、ウクライナの現状を考える勉強会を開くなど蒲郡市を拠点にした支援活動を行ってきました、そんな中で…。
(加藤康弘さん)
「ウクライナ人の子どもたちを対象に、あるサッカークラブがサッカー教室をやったという記事。これを僕が前に所属していたクラブでもやれないかと提案させていただいた」
お金や物資での支援だけでなく、ウクライナの子どもたちの心のケアをしようと、2013年から2年間所属していたポーランドのクラブチームに連絡を取り、現地でサッカー教室を開くことにしたのです。
(現地のマネジメントスタッフ)
「(サッカー教室の話を聞いて)ウクライナの子どもたちにとって、いいイベントになると思いました。その瞬間だけは、戦争や悲しい出来事を忘れることができるので」
現地時間の3月20日に開いた加藤さんのサッカー教室には、ウクライナから避難してきた6歳から15歳の子どもたち13人が参加しました。
(加藤康弘さん)
「彼らのバックボーンや、ご家族のことを聞くことはしたくなかったので、楽しんでほしいという思いで彼らと接した」
加藤さんはサッカー教室で愛知県豊橋市生まれの菓子「ブラックサンダー」を配ったほか、現地のレストランと協力して照り焼き丼や豚丼を振舞いました。
(加藤康弘さん)
「保護者の方も見てくださっていたが、お母さんが多かった。おそらく、お父さんはウクライナに残って国を守るための活動をされている。そういう状況の中で子どもたちが、サッカーをやっている時は純粋に『楽しい!』。ご飯を食べている時は『おいしい!』と言ってくれて笑顔をたくさん見られたので。本当に(ポーランドに)来て、やってよかったと強く感じた」
サッカーを通じたウクライナ支援。
加藤さんは23日に帰国、改めて現地の状況を多くの人たちに報告したいと話しています。
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「サッカーを通して笑顔を」 ウクライナから避難の子供たちに指導 ポーランドに渡った愛知県の男性 (22/03/23 16:50)
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