偉業達成から週が明けた14日、「チャント!」の大石邦彦アンカーマンが藤井五冠の師匠である杉本昌隆八段にインタビューしました。
「五冠達成したあと、何か連絡は取りましたか?」
(大石邦彦アンカーマン)
「翌日(13日)に電話をして話しました」
(藤井五冠の師匠 杉本昌隆八段)
「どんな話を?」
(大石)
「『おめでとう』と言ったら『ありがとうございます』という話になって、大体そこで一段落というか、もう話が続かない。勝った後のことに関心がないというか、獲得した後よりも先(のこと)を見ているので、そこの(お祝いコメント)部分は、いつもあまり盛り上がらない」
(杉本八段)
五冠を達成した話では盛り上がりませんでしたが、唯一盛り上がった話題とは。
「(自分で)新しく買ったパソコンがあるのですけど、将棋のソフトがインストールできなくて、『どうやったら良いかな?』と聞くと『こうクリックしたら、できます』ということは教えてくれた」
(杉本八段)
「藤井五冠が(今後)師匠のお宅に行って、(パソコンを)色々設定するということはある?」
(大石)
「暇な時があったら設定してもらおうかなと思うけど、サポートセンターではないので気が引ける。そういう話の方が(藤井五冠は)楽しそう」
(杉本八段)
「王将戦七番勝負」は藤井五冠が無傷の4連勝。
この結果を杉本八段は、こう分析します。
「第一局で(藤井五冠が)流れを完全につかんだ。将棋の常識では考えられないような新しい構想を藤井五冠が見せて、渡辺名人もペースが狂ってしまうというか、リズムが崩れてしまった。藤井五冠は、それを意識してやったわけではない。ごく自然に『こういう手もありますね』という感じで披露した。それだけに恐ろしいというかスケールが大きい」
(杉本八段)
全てのタイトルを獲得し「八冠」を達成する可能性について聞くと…。
「心・技・体のピークで、一番良い時期が20代前半だと思うので。藤井五冠の一番良い時期である、ここから5年間で“八冠”にならないと、その後は、かえって難しい」
(杉本八段)
「“八冠”を達成してほしいですね」
(大石)
「はい。本人は全く(タイトルを)意識していないけど、逆に意識していないから強い、というのが絶対にある。意識するタイプだったら、こんなにタイトルを獲得していない気もする」
(杉本八段)
「師匠は、この一手で(タイトル獲得)とか考える?」
(大石)
「めちゃめちゃ考えます。優勝賞金が例えば1000万円だとしたら、一手につき何万円かなとか。この一手で勝てると、ほとんどの棋士は思うが、そういうことを考えてしまうと指し手がブレる。何も考えずに、盤上の最善だけ求める姿勢がベスト。それができるのが藤井五冠です」
(杉本八段)
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藤井五冠の師匠にインタビュー 杉本八段が無傷の4連勝を独自分析 「将棋の常識を覆す攻め」 (22/02/14 16:54)
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