11月国立がん研究センターは、2020年に新たにがんと診断された人が全国で合わせて6万人も減ったと発表しました。しかし、医学界からは嬉しい減少ではないという声が聞こえてきます。一体なぜなのでしょう?
名古屋市千種区の東名古屋画像診断クリニック。ここでは全国の病院に先駆け、最先端の検査システムを導入するなどして精度の高いがん検診を行っています。この日、がん検診に訪れた男性は。
「これまでは春にがん検診をしていたんですけど2020年のコロナの第1波、第2波のときはちょっと遠慮しました」(60代男性)
実はこのように、2020年は新型コロナの影響でがん検診を控える人が増えたと言います。
「第一波の一番落ち込んだときは受診者数が半分くらいになりました。大体1200人くらい毎年受けますが、2020年は1000人くらいになりました」(東名古屋画像診断クリニック・岩田宏理事長)
2020年は、全国的にがん検診を受ける人が減ったとみられていて、その影響か国立がん研究センターの発表では2020年、全国で新たにがんと診断された人はその前の年より一気に6万人も減ったのです。
2007年に集計をスタートして以来、初めて前の年を下回る数字だということで、この減少はつまり『見つかっていないがん』が増えたことを表し、今『隠れがん患者』が例年より多くいると考えた方がいいのです。
特に胃がんの減少率が最も高く、男性で11.3%、女性で12.5%です。
「年に1回はがん検診の基本だと思っています。それが2年に1回、3年に1回になるとタイミングが遅れてその間に進行して見つかるという人が増えるのでは。症状がないうちに見つけるのが基本だと思っています」(東名古屋画像診断クリニック・岩田宏理事長)
今やがんは、早期に発見できれば治癒する可能性が高い病気と言われる時代。しかし、病状が進行した状態で見つかると手遅れになる可能性が高くなる病気。
こちらのクリニックでは今後、がんを発症する人が増えることも懸念されるため新型コロナの感染状況を見ながら定期的にがん検診を受けて欲しいと呼びかけています。
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コロナ禍で全国のがん診断数が6万人減少 一体なぜ? (21/12/03 08:15)
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