12月に入っても、まだクマは眠っていません。県内でただ1人、“麻酔吹き矢”で“街クマ”の対応をしているベテラン、動物公園の園長を取材しました。
■市街地クマ“吹き矢園長”フル稼働
11月、檻を破り、リンゴ倉庫に立てこもったクマ。銃が使えない中、捕獲のカギとなるのは“麻酔吹き矢”。吹くのは、動物園の園長です。
3発の麻酔吹き矢で、クマを眠らせます。盛岡市の中心部に出没したクマ。現場に駆け付けたのは、リンゴ倉庫で“吹き矢”を放った園長です。この1週間後、地下駐車場にクマが侵入した際にも…さらに―。
「あ、やばい、クマいるよ、クマいるよ」
(笹原知穂記者)「クマは現在あちらの木の上にいます」
ここで登場したのも園長です。クマに向け、吹き矢を構え…
(笹原知穂記者)「先ほどまで木に留まっていたクマが今下に降りてこようとしています、吹き矢も刺さっています。あっ、降りてきました。お寺の奥にクマが逃げていきました。」
“麻酔吹き矢”の使い手は、県内でもごくわずかだといいます。
(盛岡市内舘茂市長)「その対応できる園長ですね、動物園の仕事はちょっと解放していただいて、そちらの方に集中をするようにというような話もしております」
県内でただ1人、市街地で麻酔の対応にあたっているのは、盛岡市動物公園の辻本恒徳園長。64歳、麻酔吹き矢歴25年の大ベテランです。
(盛岡市動物公園(獣医師)辻本恒徳園長)「これは2本をつなげて使いますと長くなるので、遠い距離でも打ちやすくなるということですね」
筒状で、1本の長さは約1メートル。麻酔薬を入れ、息を吹いて飛ばします。筋肉に到達するよう、脂肪の薄い胸や上腕などを狙い、早ければ5分ほどで効果が出てくると言います」
(盛岡市動物公園(獣医師)辻本恒徳園長)「動物園の中で猛獣、檻の中に入っていけないような例えばライオンとかピューマとかクマには、これ(吹き矢)で麻酔をかけると、それが普通の業務、動物園にとってはですね。外のクマはその延長線上で使っているということ」
実際に、“吹き矢”を吹いてもらうことに…
命中し、針が段ボールに突き刺さります。確実に麻酔を入れるため、現場でも“クマと約5メートル”のこの距離で矢を吹きます。
吹き矢を放つこと自体は、誰でもできますが、麻酔薬を扱うための資格が必要です。新たに7人の“麻酔吹き矢”の使い手を養成する盛岡市。園長は歓迎しつつも…
(盛岡市動物公園(獣医師)辻本恒徳園長)「練習が本番ですからね。現場の状況が同じものはないですから。その時にどういうふうにクマが体を出してもらうか、そこに当てるか、それを危険なくやるにはどうすればいいかというのをやっぱりもう考えるところはやっぱり大変ですね」
12月7日『有働Times』より
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
【ニュース】“街クマ”対応のプロ 岩手の“吹き矢園長”語る極意 新人養成へ「練習が本番」#shorts
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