6日、水難事故を防ぐために子どもなどを対象とした水難事故の対処法を実践的に学ぶ体験会が開かれた。命を守るために、水の中ですべき行動とは?
■離岸流 水にあらがって泳ぐ
ライフジャケットとヘルメットを着けた状態で子どもたちが水の中に入っていく。
6日、東京・江戸川区で日本ライフセービング協会が中心となり、水難事故を防ぐための体験会が行われ、親子連れを中心に36人が参加した。
体験会の会場は、2021年の東京オリンピックでカヌー競技が行われた施設だ。
ライフジャケット着用から力を使わないで水に浮く方法など、現役のライフセーバーが丁寧に教えてくれる。
この会場では実際に「離岸流」を体験できる。
離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻る際、集まって発生する強い流れのことだ。離岸流に巻き込まれると、沖合に流され事故につながる恐れもあるという。
今回はカヌー競技などで使う流れを作る装置で、離岸流にはまった状況を再現。続けて、水の流れに向かって泳ぐ体験もした。
前に泳ごうとしても、水の流れに負けて進めない。そこで、大江和幸ディレクターが体験してみた。
前には強くて進めない。では、離岸流にはまってしまったらどう対処すればよいのか。日本ライフセービング協会の松本貴行副理事長はこう話す。
「幅にすると、大体10メートルから30メートルの幅になりますので、その離岸流にはまったとしても、横にどちらか逃げればその流れを外すことができます」
無理に離岸流にあらがわず、沖合まで流されると流れが弱くなるので、浜と平行に泳げば、離岸流から脱出することができるという。
参加者
「水の危険性をこの子に教えたいと思ったので」
「川や海の危険性がよく分かりました」
「流されたりする経験はなかったので」
「結構早く流れて、すごく怖かったです」
■「浮き具」使用者の救助多い
子どもたちにとっても貴重な経験になったのではないかと思うが、全国で相次ぐ水難事故はその死亡率も高くなっているようだ。
警察庁によると、去年は1535件1753人の水難事故が発生していて、その内およそ半数にあたる816人が亡くなったり、行方不明になったりしているという。
また、水難事故で死者や行方不明者が多い場所として「海」が全体の45.6%と最も多く、次いで「河川」が35.3%、「用水路」が12.3%の順となっている。
日本ライフセービング協会によると、海水浴場では「浮き具」使用者の救助が多く、沖に流された人のおよそ55%が「浮輪」を使用していたという。
いずれの年齢でも浮輪などの浮き具を使用している人が要救助になりやすいという結果が出ていて、浮き具を着けていても注意が必要だ。
ただし、日本ライフセービング協会は沖に流された場合でも、浮き具は着けたままで救助を待ってほしいとしている。
そして、浮輪の使い方によっても流され方が変わってくるようだ。
■浮輪の乗り方の違いで流される速さは
浮輪の使い方の違いによる流される速さを比べた実証実験の映像。
画面上は浮輪の中に体を通した状態で、画面下はお尻だけ浮輪にはめて乗っている状態。映像が進むと、画面下の浮輪に乗っているほうが速く移動していることが分かる。
これは波や風の影響を受けやすくなっているということだ。
日本ライフセービング協会によると、浮輪に体を通して使うほうが流されにくくなるそう。風が強い時などには、浮輪の使い方に注意が必要だとしている。
■政府 ライフジャケット着用呼びかけ
ただ浮輪を持っているだけで安心というわけではなく、その使い方が大事ということだ。そもそも流される前に注意しておくべき点というのもある。
日本ライフセービング協会の松本副理事長は「海では自覚がないまま沖まで流されてしまう場合も多いので、万が一流されてもすぐに気がつけるよう、海に入る前に浜側の建物や旗など位置が分かる目印となるものを決めておくようにしてほしい」としている。
政府は水難事故防止するため、「子どもから目を離さない」ことや「ライフジャケットの常時着用」などを呼び掛けている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年8月7日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
水難事故の対処法学ぶ体験会 命守るためにすべき行動は 離岸流…水にあらがって泳ぐ【ワイド!スクランブル】(2025年8月7日)
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