4日も“体温超え”の危険な暑さが続出した日本列島。各地で水不足が深刻さを増しています。
島根県最大の尾原ダム。貯水率は24.7%と過去最悪レベルで、付近の住民には、節水の要請が出されています。
市民生活に支障も出始めています。
イタリア原産のこだわり野菜が自慢のお店。自家栽培をしていますが、その“ウリ”がなくなりかねないといいます。
倉田カフェ 石田貴子さん
「レッドパレルモというんですけど、熱と水不足で、こんなシワシワに」
畑への水やりは水道水を使いますが、水不足のいま、それも気が引けるそうです。
倉田カフェ 石田知治オーナー
「もう“雨乞い”しかないなと」
30日の降水量を平年と比較したグラフを見ると、日本海側を中心に20%以下の地域が、東北から九州地方まで広がっています。
秋田県羽後町。先月の雨は、平年の10分の1ほどで、町は、36年ぶりに給水の支援を始めました。対象となるのは、飲み水や生活用水を井戸水などに頼らざるをえない山間部の住民、280世帯です。
給水に来た住民
「いままで山の水を使ってたんだけど、全然、こなくなってしまったもんだから。(Q.飲み水がない)それでもらいに来たんですよ。いままで、そういう生活しなかったから。いままで水が、十分、出ていたから」
沢を流れる水を頼りに生活していた女性。いまは、その水が途絶えてしまったといいます。
畑山すずこさん
「去年は洪水だったのに。ここら辺、あふれれちゃって。沢水があそこのタンクの所にたまって、それがずっと家の方までつながっている」
水路には、わずかな水が見えるだけ。家の前に置かれた貯水槽の中には、少しだけ水がたまっていました。
住民たちは、そのわずかな水を大切に利用していました。
村上千恵子さん
「(Q.毎日、きょうはどのくらいかなと)そして、洗濯できるのかなとか。シャワーで体洗って、足りなくなるかなとか。(Q.朝、見て決める)そうそう、毎朝」
食器を洗うのも貯めた水を利用し、手早く。蛇口を捻る時間は、最小限に抑えます。
渇水による影響はまだあります。
作業着などを製造している工場では、スチームアイロンが欠かせません。蒸気を噴射するために必要なのも“水”。節約しながらの作業です。
さらに、実習生が仕事終わりに浴びるシャワーの水。実は、昼のうちに社長が給水所まで行き、補充していたものです。200リットルのタンクで2往復。最近の日課です。
丸栄縫製 武田安栄社長
「1日にシャワーだけで、なんだかんだで400リットルくらいはいる。あの子らは、知らないと思います。(Q.この時期は汗をかくし、シャワーが使えないと)シャワーを使うなとは言えないので『使ってください、ただし節約してね』と付け加える」
このままの状態で会社を続けることができるのでしょうか。
丸栄縫製 武田安栄社長
「(Q.水不足でこれだけの人数を雇うのは)難しいと思います。(Q.将来的には減らしていく)そういう気持ちもあります。『ほか行ってくれよ、水がないから』と言っても、『ここがいい』と聞かないから。それはすごくうれしいけど」
◆国が管理しているダムのうち、現在、わかっているだけで、貯水率が平年の半分以下なのは、北海道で1カ所、東北で7カ所、中国地方で1カ所です。東北地方は、18カ所あるダムのうち7カ所となっています。特に深刻なのが、岩手の御所ダム、宮城の鳴子ダムで、貯水率が0%になっています。さらに、新潟県が管理している早出川ダムも、4日朝、貯水率が0%となりました。
そして、この貯水率と連動するように、降水量の平年比を見ても、東北地方や日本海側で雨が少ない。一方で、太平洋側などでは降っています。なぜ、地域によってばらつきがあるのでしょうか。
気象予報士 細川栞さん
「ここ1カ月の記録的短時間大雨情報の回数を調べたところ、関東では31回もありましたが、東北北部は0回でした。この先、天気の傾向が変わり、広範囲で雨が降りそうです。青森や秋田周辺では、5日朝にかけて、激しい雨の降るおそれがあります。5日の日中も新潟など日本海側を中心に、雨が降ったりやんだりとなる予想です。6日以降は、北陸で雨が強まり、帯状の活発な雨雲が南下して日本海側だけでなく、7日以降は、太平洋側でも、激しい雨の降り方となるおそれがあります」
◆貯水率が回復するには、どのくらいの雨が必要なのでしょうか。東京大学大学院工学系研究科・沖大幹教授に聞きました。
沖教授は「ダムの渇水を回復させるには、まとまった雨しかない。そのうえで、重要なのが、量と降る場所」だといいます。
「いまはダムだけでなく、その周辺の地面も乾いていて、少しの雨量では、貯水池にまで水が流れてこない。そのため、ダムに水をためるには、総雨量100~200ミリクラスの“よほどまとまった雨量”が必要になる」としています。また、雨が降る場所についても「ダムの貯水池の上流エリアに降らないといけない。それ以外の場所で降っても、あくまで一時的な雨にしかならず、すぐに枯渇してしまう」といいます。
気象予報士 細川栞さん
「7日にかけて雨の降る量ですが、東北や北陸など山沿いを中心に100ミリ以上、早出川ダム周辺でも150ミリ以上が降る予想です。今回は、前線によってわりと広範囲に長時間、降る雨で、ダムや農作物に恵みの雨になると思います。さらに、その先も、前線が停滞する予想です。この先、1カ月も北日本や東日本の日本海側で、平年より雨量が多くなる見通しです。この低気圧や前線は、韓国で大雨をもたしているので、日本でも雨の降り方には警戒が必要です。太平洋側は、まだ夏の高気圧の影響を受けます。5日の最高気温を見ていくと、東京は37度と、今年一番の暑さ、前橋や伊勢崎、熊谷、八王子などは40度の予想となっています。この先の天気を見ていくと、新潟は11日にかけても、雨が降り続きそうです。3連休は、九州など西日本で、大雨になるおそれがあります」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
飲み水なく36年ぶり給水支援…渇水深刻化“生活用水”に影響 待望の雨はいつ?【報道ステーション】(2025年8月4日)
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