中国の蘇州市内で先月31日、日本人の親子が背後から襲われ、中国人とみられる男の身柄が確保されました。親子は地下鉄の駅で下車した後、トイレに向かう途中で襲われたといいます。
■今年は抗日戦争80周年 日本大使館が注意喚起
先月31日夕方、蘇州市内の地下鉄の駅構内で日本人の母親と子どもが背後から襲われました。母親は石のようなもので殴られけがを負いましたが、命に別状はないということです。
親子は駅で下車し、トイレに向かう途中だったとみられることが分かりました。
事件を受け、日本政府は中国政府に容疑者の身柄の確保と再発防止を要求しました。
1日夜、中国人とみられる男の身柄が確保されました。
今回の事件の現場となった、江蘇省・蘇州市。“東洋のベネチア”とも呼ばれ、上海から新幹線で30分と交通の便も良い観光都市です。日本人街もあるといいます。
日本大使館は先月23日、日本人向けに“注意喚起”を行っていました。
在中国 日本国大使館
「7月から9月にかけて、抗日関係の映画及びドラマの放映、軍事パレード等、過去の日中間の歴史にかかわる各種行事やイベントが実施されるため、反日感情の高まりに特に注意する必要があります」
注意喚起が出された背景について、現場を取材した中国総局上海支局の西森匠支局員は…。
「中国政府は(今年を)『抗日戦争80周年』と位置づけていて、それに対して反日感情が高まる可能性を考慮して、『外で周囲に聞こえるように日本語を話さない』であったり服装であったり『アクセサリーなどで日本人と気付かれないようにするべきだ』というような内容が発出されている」
■さらにエスカレートする懸念も
同じ蘇州では去年6月も、日本人親子が襲撃される事件がありました。スクールバスを待っていた日本人の親子は、中国籍の男に刃物で切りつけられ、居合わせた中国人の女性が死亡しています。
逮捕された男は、日本人を狙った犯行かどうか明らかにならないまま死刑が確定、今年4月に執行されました。
事件から1年が経った今年6月、現場には献花に訪れる人の姿もありました。
近隣住民
「つらかったです。とても遺憾で、救われていたならよかったですが、犯人に対しては非難する気持ちです」
いまだ悲しみが刻まれる蘇州で再び起きてしまった日本人親子への傷害事件。今後、さらにエスカレートする懸念があるといいます。
西森上海支局員
「中国は9月が日本でいう終戦記念日で、7~9月に軍事的なイベントが多く予定されています。そのなかで反日感情が高まることを日本大使館も恐れていて、現地に住む日本人としても『同じような事件が起こらないか』という緊張感は今後高まっていくと思われます」
今回身柄を拘束された容疑者の情報はいまだ分かっておらず、地元当局は今後、事件の詳細や動機などについて捜査を進めていくとみられています。
「グッド!モーニング」2025年8月2日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
中国・蘇州で日本人母子襲撃 中国人とみられる男確保 日本大使館が注意喚起【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年8月2日)
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