80年前の8月1日午後10時30分、新潟県長岡市の市街地は無数の焼夷弾などによる空襲でほとんどが焼き尽くされ、1489人もの尊い命が奪われました。市内では今月1日、平和を願う式典が開かれ多くの人が黙とうを捧げました。
アメリカ軍は16万3000発を超える焼夷弾を落とし、市街地の約8割を焼き尽くしました。しかし、長岡市民は街の復興に挑み、終戦の翌年には戦禍で中断していた祭りを再開。さらにその翌年に“長岡の花火”を復活させて、今や日本有数の花火大会となりました。
その開催前日の8月1日に、3発だけ打ち上がる花火があります。“戦没者への慰霊”という意味が込められた『白菊』です。打ち上げるのは花火師の嘉瀬晃さん。戦争を経験した父が始めた『白菊』を引き継ぎました。その父はおととし亡くなっています。
花火師 嘉瀬晃さん
「経験した人たちがどんな思いだったか考える。分からない。分からないから考えることが大事。祈って、そしてどうやったら戦争にならずに…それを考えることが大事」
長岡まつりの前日に3発だけ打ちあがる『白菊』。毎年多くの人が慰霊の想いで空を見上げます。戦争で兄と姉を亡くした池田ミヤ子さん(92)もその1人です。戦争から80年を迎えた長岡市の夜空に大輪の白い花が手向けられます。
池田ミヤ子さん
「いいのを見せていただきました。感激しました。姉のことは忘れませんけど、こうやって空から話しかけてくるような気がします」
池田ミヤ子さん
(Q.どのような場面が思い出されますか)
「死んだ姉のことですね。ものも言わずにばったりと倒れたまま、一言も発しないで息絶えてしまいました。空から見ててくれるのかしら」
池田ミヤ子さん
(Q.戦後80年が経ち、戦争を経験された方も少なくなっています。次の世代にどんな思いを伝えたいですか)
「毎年こうして平和な花火を見られるようなことが続くといいと思います。素晴らしいですね、この花火は」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
長岡まつり前日に打ち上がる『白菊』戦没者へ鎮魂の花火 長岡空襲から80年【報道ステーション】(2025年8月1日)
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