28日に自民党両院議員懇談会が開かれました。石破茂総理大臣は改めて続投の意志を示しました。党内では7割以上が退陣を求める一方で、続投に理解を示す声も上がりました。
■4時間超え自民党両院議員懇談会
石破総理
「自分自身の責任については、きょうのご意見も踏まえ、また、国民世論というものと、わが党の考え方というものが、これが一致することが大事であると思っております。そういうことも総合的に踏まえ適切に判断をいたしたいと考えております」
「(Q.懇談会を経て、続投方針に変わりはない?)ございません。それは果たすべき責任を果たしていきたい」
石破総理は自身の進退について続投を明言しつつも、「今後適切に判断する」と述べました。
28日午後3時半から行われた自民党両院議員懇談会。前から2列目には麻生氏、岸田氏の姿もありました。
石破総理
「先般の選挙、大変に厳しい結果となりました。深くおわびを申し上げる次第です。政策が届かなかったのか、あるいは党の在り方にご批判があったのか。そういうことをよく考えてまいりたい」
敗因について、自民党の在り方自体に言及しました。自らの進退については、次のように話しました。
「トランプ大統領との間で関税交渉、ああいう形で決着をいたしました。この合意の着実な実行に全力を尽くし万全を期したい。政治空白を生むことがないように責任を果たしてまいりたい」
一方、党のナンバー2・森山裕幹事長は来月中の辞任の可能性を示唆しました。
「8月中をめどに(参院選の)報告書を取りまとめたい。そのうえで、報告書がまとまった段階において幹事長としての自らの責任については明らかにしてまいりたいと思います」
28日の懇談会は大半が非公開。予定の2時間を大きく超え、4時間半にも及びました。
退陣要求
旧安倍派 西田昌司参院議員
「石破総理が自ら身を引いてフルスペックの総裁選をやる。選挙結果はNOと突き付けられた。政権の枠組みを誰にするかということを決めること自体、資格がない」
退陣要求
麻生派 工藤彰三前内閣府副大臣
「退陣して表表紙を代えれば、すべて変わるわけではないんですけど変えていただきたい。あるべき自民党をもう一回作り直して、本当に幅広く苦しんでいる方の意見を聞いて、もっと早く手を打つ」
一方、続投を支持する議員もいます。
続投支持
旧茂木派 船田元衆院議員
「トランプ関税について15%ということでありますが、それに対する対策をしっかりやるということが、石破総理がやれる一番ふさわしい人物」
ポスト石破の声も上がる旧二階派・小林鷹之元経済安保担当大臣は、石破総理に伝えた内容を明かしました。
「組織のトップの責任の取り方について、総裁に対してしっかり考えていただきたいと申し上げた」
自民党が変わるうえで何が必要なのか、問われると…。
「国民の皆さんから見ると自民党が本当に自分たちのほうを見ているのか、そういう不満というのもあったと私自身は感じています。自民党がこの日本という国家をどういう方向に持っていこうとしているのか、前向きなビジョンというものをしっかりと示していくことが必要だと思っています」
■続投支持の鈴木宗男氏 娘・貴子氏は退陣要求
自民党本部へ姿を見せたのは鈴木宗男氏。エレベーターを待っていると、娘の鈴木貴子衆院議員が現れ、そろって党本部のエレベーターへ。
鈴木貴子議員といえば、茂木前幹事長のYouTubeに出演し、石破総理に対して事実上の退陣要求を突き付けています。
自民党 旧茂木派
鈴木貴子衆院議員(茂木前幹事長のYouTubeから)
「選挙で夢を語れなかった、スリーアウトですよ。やっぱり日本人はケジメを是とする。逆に国会議員が次なるリーダーを掲げましたと。この上でこの政策でこの人で、国民の皆さん次なる我々に審判を、というのが1番分かりやすいし、自民党の仕切り直しには必要なステップだと思う」
両院議員懇談会に出席した鈴木貴子議員は、石破総理をはじめ党執行部の責任論に言及しました。
「(去年)秋の衆議院選挙、首都決戦と自らおっしゃられた都議選、夏の参議院選挙、まさに政権交代の意味合いを帯びる参議院選挙での大敗。責任というのは組織の長として総裁はじめ執行部の皆さま方にはケジメをつけていただきたい」
一方、父の宗男氏は“石破おろし”の動きを牽制(けんせい)しました。
「今『石破総理けしからん』と言っている人らが、本当に自由民主党のことを考えたり、将来の日本を考えて言っているか」
両院議員懇談会後、議員事務所に戻ってきた宗男氏に改めて話を聞きました。
「今は党内で(進退を)議論している時ではない。総理は粛々と歯を食いしばってトップリーダーとしての責任を果たして頂きたい」
石破総理の続投を支持。23年ぶりに自民党に復党し、先の参院選で落選濃厚となりながらも、ギリギリで当選。厳しい選挙戦を戦ってきたなかで多かった声が…。
「全国から言われたことは、やはり裏金議員。(政治資金収支報告書の)不記載に対してのケジメがなってない。今、何事もなかったかのように振る舞っている。非常に腹だたしい。ただやみくもに石破総理に責任を押し付けるのは、公平じゃないと思います」
一方、娘・貴子議員が石破総理に対しケジメを求めていることに対して宗男氏は次のように話しました。
「若い議員の考え、行動はそれはそれでいいんです。ただそれが100点満点じゃないんですから。やっぱり手続きなんです。総括・検証を経て議論の場を作る。かんかんがくがくの議論をすればいい」
■自民党不信…当事者を直撃
旧安倍派の山田宏参院議員は、参院選直後から自身のSNSなどで石破総理の進退について言及していました。
「全くあり得ない。『比較第1党のリーダーとして責任を果たす』と言われたが、選挙で信任されなかった首相に、政策推進の国民の支持や信頼は得られまい」
自身のYoutubeでも石破総理の退陣を求め、総裁選が行われたあかつきには高市氏を支持すると表明していました。
「石破さんは当然やめるべき。去年やったような総裁選を改めて行って、高市早苗さんに総裁になってもらう以外道はない」
28日の両院議員懇談会後にも…。
「(石破総理は)政治は結果責任ということを何度も委員会で発言をしている。そういうことをおっしゃってきたのに、今回ご自分がその立場になった時に、全くそういう対応をされていないというのはおかしい。即刻、やはりまず辞任から始めるべきだというお話をしました」
しかし世論は、石破総理の続投を求める声も少なくなく、一部の議員からは裏金問題が尾を引いているという見方もあります。
2018年から5年間で、計560万円の不記載があったとして処分を受けた山田参院議員。今年2月に行われた参議院政倫審で弁明しています。
「(岸田前総理が)最高責任者として総裁選に出馬しないという形で責任を取るという形で、自民党内的にはですね一定の決着がついてきたと思います。国民に受け入れられているかどうかということについては、やはり努力が足りなかったというふうに言えるのではないか」
国民への説明をし続けることが大事だとしました。
■露出度高い女性ダンサーを招き問題…青年局長は?
自民党が裏金問題で揺れていた去年3月。青年局関係の懇親会に露出度の高い衣装の女性ダンサーを招いたことが問題となった中曽根康隆青年局長。
「(Q.裏金や露出度の高い女性ダンサーとの懇親会問題で自民党自体の信頼が落ちていることについて)私も含めて、我々議員一人一人が深く反省するところもたくさんあります。あらゆる要素が今の自民党のこの状況につながっているという認識のもとに、我々一人一人も自制して行動を起こしていかなきゃいけない」
自民党青年局長として、25日に森山幹事長へ石破総理ら執行部に対し退陣を求める申し入れ書を提出。
28日両院議員懇談会でも、総裁や現執行部に対しケジメを求めたといいます。今後の自民党について聞いてみると…。
「信頼をしていただける、期待していただける政党になる必要がある。自民党のこの古い体質、これまで当たり前にやってきたような諸々の体制、そういったものを抜本的に見直していかなくてはいけないのは間違いない。青年局という立場から言えば若返り、世代交代というのは必要だというふうに思います」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年7月29日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
4時間超え…自民党両院議員懇談会 揺れる党内 “自民党不信”当事者を直撃【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年7月29日)
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