参院選後、初めて開かれた自民党の両院議員懇談会。大敗した参院選について、所属する国会議員から意見を聞く場です。
会は、石破総理のお詫びから始まりました。
石破総理
「なぜ、このような結果をちょうだいすることになったのか。政策が届かなかったのか。党のあり方に批判があったのか。よく考えてまいりたい」
そのうえで述べたのは、続投への強い決意です。
石破総理
「国家・国民に対して、決して政治空白を生むことがないよう、責任を果たしてまいりたいと考えております」
森山幹事長は、初めて、辞任の可能性に言及しました。
自民党 森山裕幹事長
「今回の参議院選挙で議席を得られなかった新人候補の方々からも、ご意見をうかがう機会を設け、8月中をめどに報告書を取りまとめたい。報告書がまとまった段階で、幹事長としての自らの責任については、明らかにしてまいりたいと思います」
会場は、空席が目立ちました。
開始から約1時間。途中退席する議員が出始めました。
参院選直後にあった“石破おろし”の雰囲気はどこへやら。苛烈な権力闘争が繰り広げられた過去の“おろし”とは、随分と様相が異なります。
例えば、2009年の“麻生おろし。反麻生勢力は、両院議院懇談会を全面的に公開するよう強く迫り、最終的に当時の麻生総理は、多くのカメラの前で厳しい追及にさらされました。
しかし、28日の懇談会は、大半が非公開。報道陣は別のフロアに移動させられ、中の様子をうかがい知ることもできません。
“石破おろし”が勢いを欠く要因の一つと考えられるのが、世論の風向きです。
報道ステーションが26日・27日に行った世論調査。
石破総理が辞任すべきか聞いたところ『思う』が46%、『思わない』が42%で拮抗しました。自民党を支持する層に限れば、『思う』が32%、『思わない』が58%と、辞任は不要だという意見が多数です。
自民党 若手議員
「この世論の中で、石破おろしなんてやっていたら、自民党全体に厳しい目が向けられる可能性がある」
総理周辺
「裏金の問題もあったなかで、『こういう状況だから、みんなで頭を冷やそうよ』という人がいないのか。総理には『いい加減にしろよ、そこまで言うのか』という思いがある」
“ポスト石破”に名前があがるベテランたちの発信の場は、SNSや動画サイトです。
自民党 茂木敏充前幹事長
「リーダーも含めた主要なメンバーが『こういうメンバーでやり直していく』。そういう姿というものが、再生のためには必要。衆議院選でも都議選でも、過去最低の議席。そして、今回、3連敗。スリーアウトチェンジみたいな状態」
こう述べて退陣を突きつけた茂木前幹事長ですが、懇談会後、口を開くことはありませんでした。
当初の2時間の予定を大きく超えて、4時間半に及んだ両院議員懇談会。発言した議員は60人ほどで、その大半は、“退陣”を要求しました。
自民党 小林鷹之衆院議員
「組織のトップとしての責任の取り方、しっかり考えていただきたいと伝えた」
自民党 西田昌司参院議員
「両院議員総会をやることも含め、『石破総理が自ら身を引いて、フルスペックの総裁選を』と」
意見交換の場に過ぎない“懇談会”ではなく、議決権のある両院議員総会の開催を求め、署名を提出する動きもあります。
自民党 笹川博義衆院議員
「あす以降、有村(両院議員総会)会長にアポイントを取って、しっかりと(署名)提出させていただきたい」
この発言のあと、森山幹事長は、29日の役員会において、両院議員総会を開催する方向で協議すると述べました。
ただ、退陣を求める声は、まとまりを欠いていたという見方もあります。
自民党 船田元衆院議員
「どういう理由で早く辞めてもらいたいか、さまざまな原因があり、一枚岩ではない。いつ辞めてもらうかについては、いくつかの意見がある」
自民党 鈴木宗男氏
「民主主義は手続きなんです。次に中身なんです。それを竹を割ったように、辞めろ・辞めないという議論を自民党はしていませんから」
まずは、今後の国会運営の道筋をしっかりとつけるべきだという声も上がりました。
自民党 大岡敏孝衆院議員
「直ちに辞任をすることが、責任の取り方ではないと申し上げた。衆参両方過、半数割ったので、私たちの法案、予算、通せる体制を死に物狂いで作るのが、総裁の責任。国民民主、維新、立憲、参政党、やっぱりそこに迫力で負けている」
もっとも、手を取り合えそうな相手からは、すでにノーを突き付けられています。
日本維新の会 吉村代表
「石破政権との連立はありません。現時点で連立は考えていません。政策遂行能力がもう失われているんじゃないかと。自民党内部で、これだけ公然と辞任論が出てくると、なかなか現実に政策を遂行していくのが難しいと思います」
両院議員懇談会後、石破総理は、こう述べました。
石破総理
「色んなご意見がありました。これをよく踏まえて、今後、適切に判断をしてまいりたい。(Q.続投方針に変わりないか)ございません。それは果たすべき責任を果たしていきたいということ」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
4時間超の懇談会 大半が退陣要求“擁護論”も…石破総理の続投意思固く 今後の動きは【報道ステーション】(2025年7月28日)
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