3連休最終日の21日は、神奈川箱根も多くの観光客でにぎわった。ただ、箱根で今、人手不足による路線バスの減便が問題となっている。
■バス停に長蛇の列でも…さらなる減便?
3連休最終日の箱根町。夏の箱根を満喫する観光客。なかでも長い列ができていたのはバス停。箱根の観光地へ向かう路線バスは大混雑!満席で座りきれず、立っている人も多かった。
路線バスの混雑は、隣の小田原市でもみられた。箱根に向かう観光客で車内はいっぱい。別のバスの車内はというと、座席が折り畳まれ、キャリーケースなどが山積みに置かれていた。路線バスを利用する理由を聞いてみると…。
都内からの観光客
「箱根は周りの景色もよく見えるので楽しみ」
スウェーデンからの観光客
「何かちょっと違った体験をするためかな。それに便利だから」
「バスはその国の交通事情に合うようにつくられているので興味深いわ」
ただ、地元の利用者からはバスの増便を求める声が聞かれた。
小田原市民
「今日なんか1時間に1本ですね。お客さんも多いし、もう少し増やしてもらいたい」
「バスの本数ですよね…。増やしてほしい」
しかし、バス会社にも運行本数を増やせない事情があった。
伊豆箱根バス 小田原営業所
渡邊淳也所長
「乗務員が不足しておりまして」
箱根登山バス 小田原営業所
加藤大吾所長
「運転士の数が不足していることです」
バスの運転士不足。箱根町や小田原市内などを走る伊豆箱根バスでは、この10年若手の運転士が増えない一方で、ベテラン運転士が次々と定年退職。最大74人いた運転士は57人まで減少した。
渡邊所長
「小田原駅から箱根地区を結んでいる路線、観光客が非常に多い路線ではあるんですけれども、苦渋の決断で減便をしているような状況です」
伊豆箱根バスによると、小田原・箱根間を走る観光路線の本数は2021年をピークに徐々に減少。この5年間で往復10便の減便を実施した。
「(Q.運転士不足が解消されない場合は?)路線はどこかというのは申し上げられませんが、バスを減便させざるを得ない状況になる」
さらなる減便の可能性まで。地元の利用者からは…。
地元の利用者
「困りますね。運転士さんたちは大変だと思うんです。みなさん英語を駆使して一生懸命なさっているので。楽しい路線なので運転士さんたちにたくさん来てほしいです」
■ベテラン運転士「体にムチ打って…」
一方、運転士の数がピーク時から30人以上減った箱根登山バスでは…。
加藤所長
「主力路線である、小田原や箱根湯本と芦ノ湖を結ぶような路線に関しては、減便などはせずにむしろ増便などをしています」
箱根登山バスでは、利用者の少ない路線を減便することで利用者の多い観光路線に多くの運転士を確保。さらに、切り札となっているのがベテラン運転士の再雇用。
加藤所長
「(定年の)65歳を過ぎた運転手さんにも再雇用という形で一部の路線を手伝ってもらっています」
早朝5時半に出社したのは、現在67歳の大森透さん。2年前に定年退職し、現在は嘱託運転士として小田原市内など負担の少ない路線を担当。箱根登山バスでは、こうした嘱託運転士を約30人採用することで、現役の運転士を観光路線に重点的に配置している。
出発前、バスに異常がないかくまなくチェックしていく大森さん。
「(Q.出勤は週何回くらい?)嘱託でもどれくらいでしょうね。今回は4日間くらい出ていますね」
「(Q.運転手不足は大変?)困っている時はお互いさまで、協力できるところは体にムチ打って出勤しています」
43年間、無事故無違反で乗務を続けている大森さん。昼食時には後輩運転士と談笑する姿が…。
箱根登山バス 鈴木創さん(50)
「この年になって無事故でノークレームでここまで来るのはすごいですよね。こうなるまでにどれくらいの時間とね…」
大森さん
「何か欲しいものある?」
午後3時頃、この日の業務は終了。休憩時間を入れて、勤務時間は約10時間。
大森さん
「私バスの運転が大好きなんですよ。とにかく運転しながら、お客様の接客しながらやっていくと自分の気持ちも若くなるんじゃないかなと思いながら、続けさせてもらって結構助かっています」
「(Q.エンジョイしている感じ?)そうですね」
■採用活動の実態
運転士不足に悩まされるバス会社が多いなか、今年5月に小田原市で初めて行われたのが、小田原市や箱根町などを運行するバス事業者4社による合同就職説明会。
各ブースには朝早くから10代から50代までの男女40人が参加。バスを運転できる体験会も開かれた。
「バスの運転は憧れだった」と、運転士への転職を考えている都内在住の女性。
指導員
「ここでクラッチをあげても大丈夫」
女性
「エンストしない?」
指導員
「大丈夫です。両手で大きくハンドルを回してあげて、右も見てください」
女性
「いい感じ。ずっと横に乗っていてほしいです」
「昔から大型は好きなので、わくわく感はありました。バスは人の役に立つこともあるので、魅力的な仕事だと思う」
たくさんの人が参加した就職説明会。採用につながりそうな手応えは?
箱根登山バス 高橋充さん
「手応えはありましたね。バス運転士に興味を持たれている方が、思いのほかいる感覚はあります。非常にありがたいイベントでした」
あれから2カ月…。
加藤所長
「(Q.合同就職説明会から動きは?)説明会に来ていただいた方から応募がございました。面接まで行いまして、これから先の選考の方に進んでいく状況。うれしいと思います。感謝しています」
「(Q.目が泳いじゃいました?)(うれしい)気持ちが出ちゃった」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年7月22日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
箱根・小田原 バス観光客で大混雑…でも路線「増やせない」 ベテラン運転士は再雇用【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年7月22日)
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ