7月19日は「土用の丑(うし)の日」だ。不漁が続いていたウナギの稚魚「シラスウナギ」が今年は5年ぶりの豊漁で、例年より安くウナギを提供しているスーパーもある。そして、千葉の銚子ではイワシが3年ぶりの好調な水揚げだという。
■去年は記録的不漁…「入梅いわし」大豊漁
網いっぱいに詰まっているのはイワシ。漁船から次々と水揚げされていく。コンテナにもあふれるほどのイワシが詰まっている。
千葉県・銚子漁港の名物、梅雨が始まる6月ごろにとれ始める「入梅いわし」。この時期は1年の中で最も脂乗りがよく、おいしいとされる。
多い時には一日で4000トン以上、水揚げされる日もあるという。
漁師 阿曽竜也さん
「(収入は)去年の倍ですね。いいですよ最高ですよ」
漁師 堀越智宏さん
「来てくれたな!イワシがって感じですよね。完全に頼りにしてますんで、イワシ様には、イワシ様様です」
漁師たちがここまで喜ぶ理由。それは「去年の記録的不漁」だ。
銚子漁港では去年、記録的な不漁でイワシの水揚げが激減。ところが、今年は大量のイワシが水揚げ。先月の水揚げはおよそ3万トンで、去年6月のおよそ15倍。6月に2万トンを超えるのも3年ぶりだという。
軽トラックに積まれたイワシが次々と入札へ。仲買人たちも真剣な表情。名物の「入梅いわし」の豊漁に地元の運送会社も…。
「今年は大漁だよね。この何年の間で一番トン数あるんじゃない?今年は期待できるんじゃないですか」
「(収入が)倍になりますね。去年から見たら90%ぐらい多いです。量もあるし形もいいし、すごくいいですよ」
■地元飲食店も歓喜「今年は順調」
さらに地元の飲食店には「入梅いわしあります」と書かれた目立つのぼりがあった。
さかな料理みうら 三浦康博さん
「きょうもとれてますよ。今一番脂が乗っている時期なのでね。今が食べごろです。きょうのイワシも大きいのが入ってきておいしいですよ。去年は少し(提供が)できなかったので。今年は順調にできてますからね」
こちらのお店では去年、不漁のため、およそ2週間しか「入梅いわし」を提供できなかったが、今年は1カ月以上、提供できているという。
県内から来た客
「いやあイワシがうまい」
「臭みがなくておいしい」
「今年はイワシが大量に揚がったということで、今が旬なので食べに来ました。最高!脂が乗ってて最高です」
茨城県から来た客
「おいしいイワシがあるよと。もう満足です、すごく」
銚子では市と飲食店が協力して「入梅いわし」の魅力を発信してきた。
膳はなれ 店主 長谷川政代さん
「2年間ぐらい、あまりとれなかったので、またイワシが戻って来てくれると。今年だけじゃなくて来年、再来年とイワシが大量に水揚げされることを望んでいます」
店主によると、今シーズンは7月いっぱいまで「入梅いわし」が楽しめるという。
■「シラスウナギ」気になる価格どうなる?
7月19日は土用の丑の日。そんな時に食べたくなるのが、香ばしく焼き上げられた「うなぎ」だ。
都内の専門店では次々とうなぎを注文する客の姿が見られた。
「これだけ暑いと、うなぎでも食べないとやっていけない」
「うなぎで頑張ろうと思う」
暑い夏を乗り切る日本のスタミナ食うなぎ。去年国内で供給されたウナギは7割以上が中国などからの輸入品。残り3割弱の国内産のうち、天然ウナギはわずか52トン。国内産のほとんどが養殖のウナギなのだが、今シーズン、その養殖ウナギを育てるのに必要なウナギの稚魚「シラスウナギ」が昨シーズンのおよそ2倍の豊漁となっている。
八ツ目や にしむら 店員
「忙しいです。今年は6月に入ってから、ずっと丑の日に突入した感じ」
八ツ目や にしむら
松本清店長
「ウナギがたくさん出てくるので販売するのが楽しみ」
そもそもシラスウナギの採捕量はピークの1963年のおよそ232トンから年々減少。2014年には絶滅危惧種(二ホンウナギ)に指定され、2024年の採捕量はわずか7.1トンに。
それが今シーズン、4月までの暫定値で14.8トンと昨シーズンの2倍以上の豊漁となっている。
ウナギの名産地・静岡県の浜名湖近くにある養殖業者を訪ねた。
丸浜入七養鰻場 小川博之さん
「こちらが2月にとれたシラスウナギ」
池いっぱいに泳ぐのは、今年の2月に池に入れた大量のウナギ。
「今シーズン、去年の12月から4月まで漁をやった。豊漁でした。肌感としては去年よりも全然とれている」
シラスウナギ漁は12月から4月ごろに九州・四国・本州の太平洋側の河口などで行われる。夜間にライトをともし、集まった夜行性のシラスウナギを網ですくいとるのが一般的な方法だ。その後、シラスウナギは養殖場で半年から1年半ほどかけて成長させて出荷される。
水産庁の調べでは、今年養殖場に出荷された国内産のシラスウナギは14.8トン。これは去年の2倍以上の量となっていて、取引価格も去年の1キロあたり250万円から、今年はほぼ半値の130万円に下落している。
シラスウナギ1匹の重さはおよそ0.2グラム。単純計算すると、1匹あたり500円から260円に値下がりした計算だ。
■養殖場に25万匹 出荷いつ?
こちらの養殖場では、およそ25万匹のウナギを16個のいけすで養殖している。
小川さん
「水の中でウナギは成長するので。いかにウナギのすみやすい水を作るかというのが我々、養鰻(ようまん)業者の仕事かなと思います。ウナギの育つ環境を良くしていくことにこだわっています」
ウナギの養殖は非常にデリケートで、水質は24時間体制で管理され、池の水温もボイラー設備により1年を通して30℃に保っている。
こちらのバケツに入っているのは魚粉などを配合した練り餌(えさ)。20キログラムの量を朝と夕方の2回与えている。養殖場の池全体で一日合計350キログラムもの餌を使っているという。
そんな苦労のかいあって、今年2月、重さ0.2グラムほどだったシラスウナギは、現在80グラムまで成長し黒みを帯びたウナギの姿に。
最終的には200グラムにまで育てられ、早くて9月末から10月ごろには出荷できる見込みだという。
小川さん
「ここ数年は取れ高としては不漁が続いていたと思います。我々、養殖業者はシラスウナギを購入して池入れしないと仕事が成り立たないので」
「(Q.今年はとれている?)まあそうですね。とれていると思います」
■スーパー売り場「今から特価も」
シラスウナギが豊漁といううれしいニュース。スーパーでもうなぎの値段に変化が起きている。
ズラーッと並べられたうなぎのかば焼き。国内産160グラムのうなぎが1尾1491円で販売されている。(値段は仕入れ状況により異なる)
客
「安いですね。なので、きょうはうなぎで夜の食事は決まりました。うなぎ食べに行くと3000~4000円ぐらいしちゃうので手頃ですよね」
次々とカゴに入れられていく、うなぎ。
スーパーマルサン越谷花田店
鮮魚部バイヤー 主藤堅士さん
「去年よりも全体的に1割ぐらい安く販売させていただいています」
客
「安いよね。ありがたいです」
「この値段でこの大きさはいい。普段あまりうなぎ食べないけど、買ってみようかなと思える値段ですね」
ゴールデンウィーク明けから安くなり始めたという、うなぎ。その理由は…。
主藤さん
「今販売しているのは去年とれたシラスウナギになります。シラスウナギが今年豊漁だったので、これが秋口に必ず安く出回るっていうのが目に見えている。今のうちから少しずつ値段を下げて在庫をなくしていくということが、今世の中で起きている。それでちょっとずつ特価が出ている」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年7月18日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
千葉・銚子沖でイワシ3年ぶりの大豊漁 シラスウナギも…今年は安くなる?【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年7月18日)
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