クマに住民が襲われたり、コメを食べられたりと、被害が深刻化する岩手県北上市では、10日もクマの目撃情報が相次ぎました。なぜコメばかり狙うのか。現地で専門家と検証しました。
岩手大学 山内貴義准教授
「何で今、毛を取っているかというと、毛根部分からDNAが取れれば個体識別ができる」
この地域のクマの生態に詳しい、岩手大学・山内准教授が向かったのは、コメを狙ったクマが侵入した住宅です。それも1日に2度も。
岩手大学 山内貴義准教授
「かなり大胆な個体なのかなと」
(Q.学習している証拠)
「学習していると思うけど、普通は警戒心が強いので、一線を越えちゃっているクマ」
住宅の敷地内にクマのフンが落ちていました。
岩手大学 山内貴義准教授
「ちょっと時間経っているけど、コメが入っている」
(Q.なんでコメを狙う)
「今の時期がちょうど端境期。山のエサ、桑の実とか桜の実が終わりかけに近付いてきて、実は真夏はクマにとって非常に厳しいエサがない時期。白米自体を好んで食べるのはあまりいない」
町の小学校は急きょ、プールの授業を中止とし、子どもらは一斉下校に。北上市では10日もクマの出没が相次ぎました。そのなかには、コメを狙う女性を殺害した個体とみられるクマもいます。
罠の数も日に日に増えています。
和賀猟友会 鶴山博会長
「毎年5つあれば間に合うが、今年は間に合わない」
またクマが出没したとの情報がありました。現場に罠を設置しに行こうとした、その時、林の中にクマがいました。ここは10日も9日も目撃情報があった場所です。ただ、すぐに林の奥へと逃げてしまいました。
和賀猟友会 鶴山博会長
(Q.クマがいた)
「そう。そっちに動いていた」
(Q.捕獲となると難しい)
「目撃しても、そこに居座っているクマはいない。人の姿を見るとすぐに逃げて。また舞い戻ってくるクマもいる」
なぜ今、北上市の和賀町でこれほどクマの出没が相次いでいるのでしょうか。
岩手大学 山内貴義准教授
「バックグラウンドの山自体が、岩手県の中でもクマの密度が高い地域。あと、こういう川があって街中までアクセスしやすいと。昔は子どもが遊んでいた。地域の住民が草刈りや伐採をして環境を整えていた。今、草が生い茂って野生生物に置き換わってきている。そういった社会構造の変化も関係している」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
「一線越えてる」なぜ“コメ狙う”?社会構造の変化も影響か…クマの生態を検証 岩手【報道ステーション】(2025年7月10日)
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