ヨーロッパでは、記録的な熱波による死者が2300人に上ったとされています。気温が40度を超えるなど、乾燥状態が続いたフランスでは、南部の観光都市マルセイユで大規模な山火事が発生し、市街地まで火の手が延びています。
発端となったのは高速道路上で起きた車の火災。瞬く間に森林に燃え広がった火は、丘陵を伝って物凄い勢いで住宅地に迫ってきました。懸命の消火活動には消防士のみならず、住民たちも加わっています。ホースが足りないのか、バケツによる消火も行われました。
マルセイユは90万人近くが暮らすフランス最大の港湾都市です。加えて今は夏のバカンスシーズンに入ったばかり。
観光客
「マルセイユの駅に降りたら、まずすごく焦げ臭くて。街もすごく晴れている日なのに、もう暗くなっていて。一面が煙で太陽の光が遮られていて、雨が降りそうなくらい」
あっという間に燃え広がったという今回の火災。最近の“欧州の異常な熱波”がここにも影響を与えたとみられています。
フランス気象局によると、この地域には2カ月近く雨が全く降っておらず、当時は極端な乾燥状態にあったようです。そこに時速70キロを超える強風も加わったことで、異例のスピードで炎が燃え広がったと指摘されています。
欧州の熱波は6月下旬から1週間以上続きました。イギリスの大学などの研究では、欧州12都市で熱波に起因する死者が10日間で2300人に上るとの推計も出てきています。
90棟以上の住宅被害、150人近い負傷者を出したマルセイユの山火事。地元知事は「この10年で最も大規模な火災の1つ」と評しているといいます。
被災した住民
「私たちが住んでいたのはポール・セザンヌたちが絵画にした所。とても素晴らしい所ですが、これからは月面での暮らしになるのかも。生活スタイルを変えなければ、世界の終わりに向かってしまうでしょう」
現地は今も警戒を緩めることができない状態です。燃え広がりを食い止めることには成功していますが、鎮火には至っていません。至る所で火がくすぶっているなかで、現地では再び強風も予想されています。
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
「この10年で最も大規模な火災」“欧州熱波”雨のない夏…南仏の観光地で森林火災【報道ステーション】(2025年7月10日)
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