クマの被害が深刻となっています。
岩手県花巻市では8日、ニワトリ小屋が壊され、3羽が襲われました。駆け付けた警察が、クマによる被害と確認したそうです。
被害にあった平賀政幸さん
「今回は、この中でも食ったからね。1匹、2匹。すごい。ここにも上がったから、鶏の羽根がついている」
ニワトリ小屋は、民家の敷地内にあります。人の生活圏にまで、どんどんクマが入り込んでいる状態です。
ツキノワグマの出没件数は、今年、過去最多のペースで推移しています。なかでも最も多いのは、岩手県。現時点で、800件を超えています。
クマが相次いで出没している北上市和賀町。
7日夜、住宅の敷地内にクマが侵入してきました。車庫で保管していたコメの袋が破られたそうです。
被害にあった亀田禮子さん(78)
「娘がトイレに起きたら、トイレがそこだから。そうしたら鼻息を荒くして、ここを通ったんだって。もうすごい音で、シャッターをバンバンたたくから『家の中に入って来るんじゃない』と言っていた」
この車庫で、コメが狙われたのは、これが初めてではありません。実は、同じ日の朝にもクマが来ていました。コメに味をしめたのか、1日に2度の被害。
現場周辺では、先月からクマの被害が相次いでいます。
今月4日には、81歳の女性が自宅でクマに襲われ、死亡しているのが見つかりました。
気になるのは、同じ場所で2度、出没した事例が3件あること。そのすべてで、コメの被害が確認されています。
高橋成子さん(81)が襲われる8日前、高橋さんの自宅周辺を徘徊するクマをカメラがとらえていました。特に警戒する様子も見せず、ぶらぶらとしています。
北上市の一部で被害が集中していることに、9日、市長は、こう話しました。
北上市 八重樫浩文市長
「クマの移動からすれば、それほどでもないので、同一個体ということを前提に、何とか罠か銃で捕獲駆除をやるように、いまも猟友会と一緒に取り組んでいる」
和賀猟友会 鶴山博会長
「一連のコメに執着するのは、山の方のエサ不足もあると思う。この辺、見ても、イノシシに、全部どんぐりとか食われている」
取材中に出動要請があり、駆け付けましたが、クマはいなくなっていました。また新たにコメが狙われる被害もあり、その場に罠を設置したそうです。
これまで市街地で銃を使ったクマの捕獲は、原則、禁止されていて、立ち会う警察官の指示を受ける必要があります。今年9月からは、改正鳥獣保護管理法が施行され、市街地などにクマが出没した場合、特例的に猟銃の使用が可能になります。
8日に公表されたガイドラインでは、4つの条件、すべて満たせば、人の日常生活圏であっても、猟銃が使えることになります。最終判断は、市町村が行います。
猟銃の使用は、クマが建物に侵入している場合や、農地や河川敷などを想定しているということです。
この改正を現場は、どう見ているのでしょうか。
和賀猟友会 鶴山博会長
「正直言って、反対。鉄砲というのは撃てば当たるだろうと思うだろうが、そうじゃない、外れるんですよ。それで、建物が壊れたりとか。『責任はない』というけれど、私たちは、それはできない。(Q.市街地で猟銃を使う責任は重い)重い。私は市街地では、絶対、撃ちません」
1日に2回、被害にあったお宅では、車庫から茶の間に、コメの袋を移動させていました。
被害にあった亀田禮子さん(78)
「みんなで食べるコメ。これ全部やられたら大変。食べるものがなくなる。(Q.引っかかれた)引っかかれた。間から爪を入れて、ガーッとやったらしい。夜ですね。知らないうちに入られたらという恐怖。近くで亡くなった人もいるからね」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
“コメ狙う”クマ 1日に2度も住宅に侵入…周辺住宅で襲われ死亡者も 警戒続く【報道ステーション】(2025年7月9日)
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