ホタテなど日本の水産物、その行き先が2つの大国の間で揺れています。中国が日本の水産物の輸入禁止を約2年ぶりに一部解除した一方、この2年間、日本にとって主要な輸出先だったアメリカは関税の動きが不透明に。日本の水産業者は難しい判断を迫られています。
■中国“条件付き”で水産物の輸入再開
北海道・紋別。オホーツク海から船が戻ってきました。
船団長 畠山貴光さん
(Q.今日の量はどれくらい)
「全部で285トンくらいから290トンないくらい」
水揚げの最盛期を迎えているホタテ。大きさに色艶、仕上がりはかなり良い状態のようです。このホタテが今、大きな転換点を迎えようとしています。きっかけは中国です。
中国外務省 毛寧報道局長
「中国は条件付きで、中国の基準を満たす日本の一部地域からの水産物輸入を再開することにした」
2023年の処理水の海洋放出を機に、中国は日本からの水産物輸入を全面的に禁止していました。禁止前の中国は最大の輸出相手だったので、再開のインパクトは大きいものがあります。始まるのは争奪戦かもしれません。
■大サイズのホタテ“争奪戦”?
日本人の好きな貝1位。食品の輸出額1位のホタテ。外国人にも当然、人気のメニューです。
アメリカから来た人
(Q.お味は)
「海の味がしますね」
(Q.値段はどうですか)
「1000円だって。だから…7ドル。それでも安いね」
ただ、お店にとって中国の輸入再開が本格化すると心配なのは……。
北海番屋 寺田喜好店長
(Q.メニューには大中小あったが)
「今は小サイズくらいしかない。入ってこないんです。皆大きいものを欲しがるので、中国の方にいくと心配ですね」
現在、ホタテには9つのサイズ分けがあります。海外で上位6つを最も多く消費しているのはアメリカになります。なぜアメリカかというと、中国による輸入禁止措置で空いた穴を埋めるために、業者などが開拓したのがアメリカ市場になるからです。その規模は1年で5割増しにもなりました。また別の場所でも……。
藤富空記者
「タイのスーパーの一角に日本風のお店があります。こちらでは日本直層の魚介類を扱っていて、北海道産のホタテなどが人気だといいます」
客
(Q.これは日本直送の貝です)
「そうなの?ホタテですか?じゃあこのセットがいいよ」
中国による禁輸期間中、東南アジアでもホタテの販路は拡大していました。今後、人気は上がることはあっても、下がりはしないとみられています。
魚力 戦略事業室 佐藤成就課長
「今後、中国がホタテの輸入を始めると、恐らくホタテの値段は上がるだろうと日本では言われています。そうすると、我々も使いづらくなるのかなというのが正直なところ」
(Q.奪い合いですね)
「そうですね」
■中国“輸入再開”で商談急増
北海道・紋別市にある加工会社では、この1週間で商談が急増していました。争奪戦はすでに始まっているようです。
丸ウロコ三和水産 山崎和也社長
「再開については歓迎といえば歓迎になりますね。やっぱり禁輸になって2年くらいになりますけど、このピーク時に禁輸が解除される。販路の部分では拡大になるので」
アメリカという一大消費地に加え、中国も再び戻ってきたホタテ市場。関税だったり政治的思惑だったりと、この先がどうなるのかは分かりません。こちらの会社では扱う1000トンのホタテの割合は変えないといいます。
丸ウロコ三和水産 山崎和也社長
「まだ分からない状態の中で仕事していますから。中国が開いたから良いということ、いつからかまだ決まっていない。アメリカも関税の割合が決まっていない。不安ということはやっぱりありますよね。海外のリスクを考えながら、国内で良い形で販売していくのも一つの仕事のやり方かなと思っています」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
「値段上がるだろう」“ホタテ争奪戦”?米中の政策で揺れる日本の水産業【報道ステーション】(2025年7月3日)
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ