強い毒性から“世界で最も危険な植物”として知られる『ジャイアントホグウィード』。和名では『バイカルハナウド』です。これまで日本国内では確認されていない、このバイカルハナウドとみられる植物が北海道大学の敷地内で発見されました。
植物を見つけた川崎映さん
「当初は、オオハナウドというよく似た植物の『キレハオオハナウド』という品種と思ったのですが、違和感がありました。北大植物園と北大農学部にすぐにメールを送りました。(北大は)バイカルハナウドの『可能性を払拭できない』と」
バイカルハナウドとみられる植物は、すでに花は刈り取られていますが、周囲は、現在、立ち入り禁止となっています。
北海道大学大学院2年
「(刈り取りの)様子を見ていた。慎重に切り取ってるような感じで、しっかり防護して切っていた」
現時点では、まだバイカルハナウドだったかはわかっていません。
ポーランドでは、その毒性から『スターリンの復讐』の異名で呼ばれます。
似ている植物との違いは、成長すれば、高さ3~4メートルと大きく、鋭いトゲや紫色の斑点が特徴です。
東南アジアの植物などを中心に研究する田中さんは、その繁殖力の高さも指摘します。
国立科学博物館陸上植物研究G 田中伸幸グループ長
「光毒性と言われる毒性を持つ。樹液が肌についた状態で、紫外線にあたると炎症を起こす。植物の中では、強い毒性を持った植物。基本的には、茎や葉の中の液が付着しないと炎症は起こらないと思う。ただ、この植物は、全体に毛が生えている。触れただけで、毛が折れる。折れたところから汁がつくので…。(種子は)かなりの低温下で発芽することが知られている。あまり南には広がることはないかもしれないが、世界に広がる地域をみると、本州まで広がってくる可能性は否定できないかと。一個体で2万粒以上の種子を生産するといわれていて、しかも発芽率が高い」
欧米では、すでに危険な植物として、ニューヨーク州のホームページにも目立つように注意喚起しています。
アメリカ国内で駆除を呼びかける動画
「バイカルハナウドを駆除する場合は、すべて掘り起こしましょう。根を残すと、また生えてきます。土が湿っていると、再び根を張り、再生する可能性があります」
樹液がついた皮膚が日光を浴びると、ただれて、激痛とともにやけどしたような状態になります。
ニューヨークから東に約5500キロ離れたロンドンでも、バイカルハナウドによく似た植物がたくさん生えています。
市民
「ほかに通れる道がないので、仕方ありませんが。健康に関わることなので、用心するようにします。注意書きの看板ぐらいあってもいい」
ロシアメディアによりますと、バイカルハナウドは、もともと西アジアが原産で、19世紀に観賞用として、イギリスに持ち込まれたといいます。その後、ヨーロッパ全域に広がり、アメリカへも渡ったそうです。
実は、別の学生によりますと、これに似た植物は2年前からあったそうです。
北海道大学大学院2年
「これは少し離れた歩道から撮った写真。花の下から撮るようになってしまうぐらい大きかった。画像検索をかけると、ジャイアントホグウィードと出てくる。北海道に生えてるものではないし、ようやくこれの名前がわかるときが来るのかと」
北海道大学は、学内の植物に詳しい専門教員に調査を依頼している最中だとしていて、植物に近づかないよう注意を呼びかけています。
◆今回の植物がバイカルハナウドだったとした場合、どこから日本に来たのでしょうか。
国立科学博物館の田中伸幸さんは「海外から来た人の衣服や靴などに種子が付着して、国内に入り込んだのでは」としています。今後、国内で広がる可能性について、「バイカルハナウドの種子はかなり低温で発芽する。そのため南下する範囲には限度があるが、本州まで広がる可能性はある。種子ができてしまうと拡散は止められないので、花が咲いて果実ができる前に処分するしかない」と話します。
◆どう注意すればいいのでしょうか。
田中さんは、見た目の特徴について「とにかく大型。高さ2~3メートル、もしくはそれ以上。茎に赤紫色の斑点がある。葉の周囲の切れ込みが鋭く深い。こういったところで見分けるしかない」といいます。
環境省は、もし、こうした植物を見かけた場合、近づいたり自分で処分したりせず、自治体や環境省の地方事務所などに、すみやかに連絡をしてほしいとしています。
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
通報者「違和感が」“世界で最も危険”驚異の繁殖力…札幌に国内未確認の猛毒植物か【報道ステーション】(2025年6月26日)
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