イスラエルとイランの攻撃の応酬をめぐり、アメリカのトランプ大統領が示した“終戦”。その期限である日本時間午後1時を過ぎて以降、戦闘は起きていません。トランプ氏は成果を誇っていますが、果たして平穏は続くのでしょうか。
■12日ぶり平穏 戻った“風景”
イスラエルでは、12日ぶりに小学校が再開されました。現地の午前7時がトランプ大統領が発表した“完全なる終戦”の時刻。今のところ、攻撃や報復の予兆はありません。双方の停戦違反にトランプ大統領が激怒した効果なのでしょうか。
保護者
「神様ありがとう。子どもたちを学校に戻せます。子どもたちは認めませんが、学校が恋しかったんですよ」
日常を取り戻すとともに、この12日間の総括が始まっています。イスラエル側28人、イラン側610人。双方に、決して少なくない犠牲者を生んだ今回の戦争。ともに勝利を宣言しました。
イスラエル ネタニヤフ首相
「国民の皆さん、12日間にわたる“ライジング・ライオン作戦”により歴史的な勝利を収めました。この勝利は後世にまで語り継がれるでしょう」
イラン ペゼシュキアン大統領の声明
「この歴史的勝利の栄光は全て偉大な文明国家イランのものです」
■イラン核施設“破壊”の真偽
停戦のきっかけとなったのが、アメリカによるイラン核施設への攻撃ですが、その成果については疑義が相次いでいます。核施設の破壊はできておらず、核開発を数カ月遅らせる程度の損害しか与えられていないと、海外メディアが一斉に報じたのです。
CNN
「情報機関の初期評価では『空爆は核施設を破壊できなかった』と3人の情報筋が伝え、さらに、濃縮ウランは破壊されていない、遠心分離機もほぼ無傷としています」
これが影響したのでしょうか。24日にはアメリカ議会で、空爆に関する報告が国防長官と国務長官出席のもと行われるはずでしたが、急遽延期となりました。
民主党 シューマー院内総務
「ブリーフィングが土壇場で延期され、議員が知る権利を奪われたのは、あの報道が理由かもしれない。政権は何を隠しているのか。回答を出す時期だ」
しかし、トランプ大統領は「完璧に破壊した」と改めて豪語しています。
アメリカ トランプ大統領
「大成功だった。落ち目のニューヨーク・タイムズと誰も見ないCNNも、信じられないほどの成功だと伝えるべきだった。核施設は内部が崩壊している。崩れ落ちて誰も確認に行けないのだ」
(Q.イランの核開発はどれほど後退した。“年単位”か“完全破壊”か)
「数十年だが、核開発は二度とやるまい。連中は地獄を見た。懲りたはずだ」
■イラン元外交官「核開発継続すべき」
10年にわたってイラン外務省で外交官をしていた、アッバス・ガジ氏。停戦はイスラエルによって破られるだろうと否定的な見方です。
“元イラン外交官”ロシア・イラン経済法協力センター アッバス・ガジ代表
「これまでの歴史を振り返ってみると、シオニスト政権が停戦合意を順守したことは一度もありません。シオニスト政権が停戦合意を破れば、我々は速やかに報復します」
そもそも、イスラエルがイランに攻撃をしかけたのは、ウラン濃縮を60%まで高めていたことが大きな理由です。
“元イラン外交官”ロシア・イラン経済法協力センター アッバス・ガジ代表
(Q.平和利用のウランは濃縮度10%以下で十分ですが、イランで濃縮度60%のウランが必要なのはなぜか)
「イランは大きな国だからです。人口は約9200万人です。国民の今と未来のために核の平和プログラムが重要です。IAEAに監視されている状態じゃないですか。危険なわけがありません」
(Q.イランは核開発を続けるべきか)
「もちろん継続すべきです。核の平和プログラムは我々の当然の権利です」
つまり、核開発という火種は残ったままです。
アメリカ トランプ大統領
(Q.イランが核施設を再建したら)
「再建?」
(Q.そうなったらアメリカは再び攻撃するか)
「もちろんだ」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2025
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
イラン元外交官「イスラエルに破られる」“終戦期限”迎え…恒久的な戦闘停止は【報道ステーション】(2025年6月25日)
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