イランが攻撃したカタールのアメリカ軍基地は中東で最大規模で、1万人の兵士が駐留している。そのカタール、そしてイラクの基地に向けてミサイル14発が発射されたとトランプ大統領が明らかにしている。
■イラン攻撃映像を公開
光を放ちながら飛び交うミサイルが住民や走る車の上空を通り過ぎていく。
アメリカによる核施設攻撃への報復を行ったイラン。作戦名は「勝利の祝福」。
日本時間24日未明、イランがカタールとイラクにある米軍基地に対してミサイル攻撃を実施した。
イラン最高指導者 ハメネイ師
「我々は誰にも攻撃を仕掛けたことはない。そして、いかなる者からの攻撃も決して受け入れない。誰の攻撃にも屈しない。これがイラン国民の論理である」
■空爆におびえる住民「命の保証ない」
首都テヘランに入ったCNNの記者が目撃した、大規模空爆。
CNN記者
「私たちはたった今、テヘラン北部地域への大規模な空爆を目撃しました。テヘランの北西部上空は完全に煙に覆われています」
イスラエルは、テヘランにある大学など複数カ所を空爆したほか、イラン革命防衛隊の司令部にも攻撃を実施したとしている。
イラン国民は今、どのような生活を強いられているのか。イラン出身で日本在住37年になる、マンスールさんのもとを訪ねた。
「家族がイランにいるので、お母さん、妹、義弟。その子どもたちがいるので心配ですね」
テヘランに母親と妹家族が暮らしているが、現在は空爆をさけるため、テヘランの中心部から車で40分の母親の実家に避難しているという。
安否確認のため、毎日イランの家族に電話をかけるが…。
「呼び出してはいるけど出ない」
「(ビデオ)電話で連絡取ってたんですけど、それが止まってつながらなくなって、時々なんかの形でつながったりする。ネット環境が空爆されてるのか、止まってるのか」
電話をかけてから2時間後、妹の夫から折り返しの電話があった。
義弟
「今、娘と病院に行くためにテヘランに来ているけど、今いる道や後ろの道にミサイルが撃たれた。安全ではなく命の保証がない」
今もなお空爆が続くイラン国内の厳しい状況が伝わってくる。
マンスールさん
「食べ物は買えるの?」
義弟
「食料品はあるけど、購入が制限されている。かなり値上がりもしている」
さらに燃料確保のためなのか、ガソリンの補給が1日に1台20リットルまでという制限がかかっている。バスも運行停止となり、避難したくても自由に移動できない状況だという。
マンスールさん
「(Q.今、一番困ってることは?)食材ですよね。いっぱい買えなくなってる。油1本、牛乳1本とか。お店側も次、入ってくるか分からないから、みんなに行き渡るように小分けして渡している。燃料ないし、運ぶ車こられないし」
「銀行も動かなくなってるんで、お金はおろせないし、お金がないと避難もできない」
■体制転換を訴えたレザ・パーレビ元皇太子
イランのアラグチ外相は23日にロシアを訪問し、プーチン大統領と会談。
プーチン大統領
「イランに対する全く根拠のない、いわれのない侵略行為には、いかなる正当性も言い訳もありません。ロシアとしてもイラン国民を支援するため努力を続けています」
イラン レザ・パーレビ元皇太子
「私の同胞たち、私たちの愛するイランは、破滅的な戦争に引きずり込まれました」
1979年、イラン革命で退位に追い込まれた故パーレビ国王。その長男で、アメリカで亡命生活を続けるレザ・パーレビ元皇太子はイラン国民に対し、現体制の転換を訴えた。
「この政権は崩壊に向かっていると人々は知っています。イランの解放と平和のための唯一の解決策は、この体制がなくなることです」
アメリカのトランプ大統領もSNSでイランの体制転換について言及した。
「“体制転換”という言葉を使うのは政治的に正しくないが、もし現在のイランの体制が『イランを再び偉大に』できないのであれば、なぜ体制転換が起きないのだろうか?」
アメリカ政府高官は、イランの体制転換を目指すものではないとしたものの、トランプ大統領の言及はイランに揺さぶりをかける狙いもあるものとみられている。
■イラン核施設の被害は?
テレビ番組に出演したバンス副大統領は…。
キャスター
「イランの核施設は完全に破壊されたと100%確信していますか?」
バンス副大統領
「イランの核開発計画を遅らせたと確信している」
イスラエルの諜報(ちょうほう)機関が入手した資料をもとに作られた、フォルドゥの核施設の3D映像。空爆後に撮影された衛星画像をあわせてみると、ウラン濃縮装置などがある施設の真上が爆破されたように見える。
しかし、イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの濃縮ウランについて…。
「私たちは非常に注意深く追跡してきている。これは核計画の重要な構成要素であると言える」
濃縮ウランが残存していることを示唆。23日、IAEAのグロッシ事務局長は緊急理事会で…。
「現時点では、IAEAを含め、誰もフォルドゥの地下核施設の被害を完全に評価できる立場にない」
こう断ったうえで、ウラン濃縮に必要な遠心分離機が振動に弱い点を踏まえ、核施設に重大な損傷が発生したと予想されると述べた。
イランのメディアは23日、フォルドゥの核施設が再び攻撃を受けたと報じ、イスラエルからの攻撃だと主張している。
■イスラエルに住む日本人「早く終わってほしい」
イランもイスラエル北部に向けておよそ15発の弾道ミサイルを発射。
イスラエルの大学に通う、エルサレム在住の谷崎優貴さん(24)。現在、大学の授業はリモートになった。
「私の住んでいる家の建物のすぐ横に公共の大きいシェルターがあるので、そこに何かあったらすぐ行く」
毎日のように警報がなり、取材中も…。
「今、警報が鳴ったのでシェルター行きます」
玄関には、すぐに避難できるよう水や非常食、毛布などを常備している。
避難情報や攻撃の警戒レベルなどが通知されるアプリを確認しながら買い物などに行くという。
テルアビブの隣町でイスラエル人の妻と3人の息子と暮らす土田英理也さん(51)。
「多い時ですと夜4回ぐらいまとまった攻撃があって、1時間おきに起きたりするんです。シェルターにいても爆風を感じたりしますし、(ミサイルが)落ちた時はすごい衝撃が地面から伝わってくる」
町にはイランからの攻撃の跡があちこちに残っている。
「医療関係とか、生活に必要な例えばスーパーとか、人数を調整しながら営業したりしています」
自宅の地下シェルターに水や非常食を用意しているという。
「子どもが友達に会いに行くとかっていうことになると、友達の家にちゃんとシェルターがあるのかとか、友達の家に行くまでに公共シェルターがあるかとか」
息子たちの通う小学校と中学校はリモート授業に。遊び盛りだが自由に外を出歩くことが難しいという。
「(ミサイルが)どこに誰に落ちるか分からない、そういう恐怖はあります。とにかく早く終わってほしい」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年6月24日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
イランが報復攻撃 米軍基地にミサイル14発 空爆におびえる住民「命の保証ない」【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年6月24日)
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