イランがアメリカへの報復攻撃に踏み切りました。日本時間の24日未明、カタールの首都ドーハにあるアメリカ軍基地にミサイル十数発を撃ち込みました。イラクのアメリカ軍基地にも発射したとみられています。
■イラン報復攻撃 米軍基地にミサイル
夜空を飛び交うミサイルとみられる複数の光。互いにぶつかり合って消えていきます。
アメリカメディアは23日、イランがカタールにあるアメリカ軍基地に対し、報復として少なくとも10発のミサイルを発射したと報じました。
カタールのほかにイラクにあるアメリカ軍基地も攻撃され、どちらも防空システムによる迎撃が発動したということです。
このうち、カタールに向けては短距離と中距離の弾道ミサイルが発射されたとみられています。イラン側はアメリカが核施設への攻撃に使用したのと同じ数のミサイルを発射したと主張しています。
一方、トランプ大統領はSNSでイランの報復攻撃はミサイル14発だったと明らかにしました。13発は迎撃し、残り1発は関係のない方へ向かったということです。
イランのペゼシュキアン大統領は22日、フランスのマクロン大統領との電話会談で報復を示唆していました。
「アメリカは当然、報いを受けなければなりません」
■プーチン大統領「完全に理不尽な攻撃」
報復の応酬が続くイランとイスラエル。次々と爆炎に包まれているのはイラン軍の戦闘機です。半壊した建物の奥からは激しい砂ぼこりが舞い上がります。
一方、イスラエル最大の商業都市テルアビブでも、骨組みがむき出しになった建物が並んでいます。
21日、イラン中部の地下核施設3カ所を攻撃したアメリカ軍。
トランプ大統領SNSから(22日)
「すべての原子力施設に莫大(ばくだい)な損害を与えました。消滅という言葉がぴったりです」
トランプ大統領は「攻撃の目的は果たした」と戦果を誇示しました。
しかし、ニューヨーク・タイムズは、施設は完全には破壊されていないと報道。ロイター通信は「攻撃前に高濃度ウランが運び出されていた」という見方を伝えています。
トランプ大統領SNSから(23日)
「和平か、過去8日間よりはるかに大きな惨劇がイランを襲うかのどちらかです」
イランが直ちに降伏しなければ、さらに攻撃を重ねると脅すトランプ大統領。こうした姿勢に批判を強めているのは、ロシアのプーチン大統領です。23日、イランのアラグチ外相と会談しました。
「完全に理不尽な攻撃です。イランへの支援を続けていきます」
■「国際法違反」指摘も…大義名分は?
そもそも、アメリカの介入に正当性はあるのでしょうか。
早稲田大学 中林美恵子教授
「国際法違反であるというような指摘も出てきています。これはロシアのウクライナの侵略について、何らかの言い訳を与えてしまうことになる可能性もあります」
「戦争への介入」をアメリカが行ったと認められれば、他の国の軍事侵略を正当化するお墨付きを与えてしまう恐れがあるといいます。
そうならないために、トランプ政権が大義名分としていることがあります。
中林教授
「人命は狙わないというところを(トランプ政権は)重要な、越えてはならない一線と位置づけている可能性は非常に高い。目的はイランを交渉のテーブルに着かせることですから」
実際、バンス副大統領はこう話しています。
バンス副大統領
「イランとの戦争ではありません。イランの核開発計画と戦っているのです」
攻撃で「人命を狙っていない」と強調。あくまでも交渉成立のため、圧力をかけたというスタンスです。
中林教授
「イランが非常にプライドの高い国であり、国民の不満といったものを満足させるため、反撃しなければならない状況が出てくるかもしれません。交渉に引きずり出すことが今回の核施設への攻撃で可能になるのか今、瀬戸際にいると思います」
(「グッド!モーニング」2025年6月24日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
【ニュース】イランが米軍基地にミサイル攻撃 カタールとイラク拠点報復 防空システムで迎撃 #shorts
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