空梅雨の影響で連日猛暑が続くなか、コメ農家からは「今年の新米は不作になるのではないか」と不安の声が上がっています。
■稲の品質に影響与える異変「水面に藻」
5日連続の真夏日を記録した、山梨県北杜市。田んぼでは、8月に収穫見込みの早生品種の稲が青々と育っていましたが…。
株式会社こぴっと 三井勲代表
「高温が続くと、品質にはかなり影響が出てくると思います」
この暑さで新米が不作となる懸念も出てきました。
実際、田んぼの暑さはどうなっているのでしょうか。サーモグラフィカメラで見てみると、水面部分が黄色くなっています。温度が高いほど色が明るくなるため、水面が特に高温になっていることが分かります。
本来、この時期の水温は高くても30℃だといいますが、計ってみると、なんと36.2℃。
「(Q.6月でこの水温というのは?)ちょっと高すぎる。ほぼ真夏の温度に近い。苗自体にもかなりストレスを与えてしまう」
すでに稲の品質に影響を与える異変が目に見える形で起こっていました。
「藻が発生してしまってガス湧きなどが起きてしまう」
田んぼの水面を覆う藻。このまま増え続けると、稲の根が傷むなど生育に影響が出るため、水を入れ替えることが必要だといいますが…。
「雨が降らないということもありますので無駄にできないので、今(水を入れ替える)タイミングは見計らっているところ」
雨が降らない「空梅雨」への心配から水を入れ替えることも、二の足を踏んでいるといいます。
稲作には厳しい天候が続くなか、気になるのは、今年の新米の出来がどうなるかです。
「今のところ平年並みくらいでいってくれるのではと思うが、今後の雨の不足で水不足になってしまったら、不作もあり得るのかな」
■コメ平均価格 4週連続の値下がり
新米の季節が近づくなか、“令和のコメ騒動”は今も続いています。
21日、米どころの山形県天童市の「イオン」では開店前から、備蓄米を求める人で行列ができていました。
誇らしげに「1番」の整理券を手にする男性は…。
「(Q.何時から並んでいる?)前日の午後3時からです。毎日のように『備蓄米、販売』と首都圏の話ばかりで、山形県はいつ入ってくるのかとずっと待っていた。ようやく入って来た」
県内のイオンで初めて販売された随意契約による備蓄米。価格は5キロ2138円で、用意された2200袋が飛ぶように売れていきました。
レジでの会計を終えた、一番乗りしたあの男性は。
「並んだかいがあった。(安いコメを)小泉農水大臣には並ばず買える形にしてほしい」
その小泉進次郎農水大臣は20日、下がりつつあるコメの価格に手応えをつかんでいました。
小泉農水大臣
「北海道、東北、信越ではすでに平均が3600円~3700円。地域によっては3000円台にすでに入ってきた。この広がりをどのようにこれから加速させて、結果平均が3000円台になってくる。ここに一日も早く近づけていくことが次の段階だろう」
農水省が新たに発表したコメの平均価格は5キロあたり4046円。4週連続の値下がり発表となりました。
■銘柄米も5キロ3000円台「仕入れ難しい」
実際、小売店では価格が下がっているのでしょうか?
東京・品川のコメ店です。中に入ると、さまざまな種類の銘柄米が販売されています。目を引くのが値下げの文字です。一番お値打ちのものは「とちぎの星」で、5キロ税込み3780円です。他にも福島県産や富山県産の「コシヒカリ」が税抜きで4000円を下回っています。
内田米店 内田幸男代表
「新たに仕入れたコメは値下げしています」
「(Q.『とちぎの星』どれくらい値下げした)400円~500円くらい下げている。来週あたりにも違った銘柄、秋田の『あきたこまち』も値下げしようかなと」
値下げを実現できたのは、業者間で直接行うスポット取引でコメの価格が急落し、安く仕入れることができたからです。
「5月7日時点で新潟のコシヒカリは取引価格が5万円(60キロ)くらい」
「(Q.江藤前農水大臣の時)そうです」
「現在は3万3500円、きのうの時点で。随意契約の備蓄米が出ることによって市場がジャブジャブになったので、値段が下がったんだと思う」
1カ月半前には5万円だったものが、21日は3万3500円と3割以上安くなった新潟産コシヒカリ。これに連動して他の銘柄米も価格が下がっているといいます。
「(Q.本当に急激に価格が下がっている)そうです。暴落ですね」
「下がるのは消費者にとっては良いことだと思いますけれども、底が見えないので、ちょっとおっかないところがある。今回のように急激に下がった場合は仕入れが難しい」
ただ、価格が高い時期に仕入れて今も在庫が残る銘柄は値下げするのが難しく、今後の売れ行きは見通せません。
「もう買い切ったコメもある。新米まで仕入れをしない銘柄もあるので、少しずつ損切りをしながら売れ残らないようにしていこうかな」
(「グッド!モーニング」2025年6月22日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
空梅雨で猛暑&水不足の懸念 田んぼの水温36℃…農家「不作もあり得る」【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年6月22日)
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