先月日本を訪れた外国人観光客が369万人あまりと、5月としてはこれまでで最も多くなっています。旅行中の外国人のトラブルを解決する観光案内所に連日多くの人が訪れています。
■パスポート紛失“天国と地獄”の3日間
渋谷スクランブル交差点からおよそ200メートルの場所にある観光案内所「shibuya-san」。ここにはさまざまなトラブルを抱えた外国人たちがやってきます。
この日案内所を訪れたのは、イスラエルから観光でやってきたタマルさん。なにやら深刻な問題を抱えているようで…。
タマルさん
「空港に着いてチケットを見せようとしたら私のパスポートが…」
タマルさんは夫や友人ら18人の団体ツアーで来日。箱根や広島など日本の名所をおよそ3週間かけて満喫しました。
しかし帰国直前、パスポートを失くしたことに気付いたそうです。
「まずは空港の警察に行きました…。それからイスラエル大使館とも話をしました…」
無情にも予定していた飛行機は日本を出発。友人だけでなく、愛する夫もイスラエルへ帰国してしまいました。
「泣きました…世界中のすべてが敵だと思いました…。なんで日本に来たんだ!って自分自身に言いました…」
慣れない日本で孤独を感じること3日間。途方に暮れるタマルさんのもとに突然連絡が!
「H&Mであなたのパスポートが見つかったわよって教えてくれたんです」
パスポートを見つけたのは、今回のツアーを案内した旅行会社の女性スタッフ。タマルさんが立ち寄った場所へ1カ所ずつ電話したところ、渋谷のH&Mにあることが判明しました。
タマルさんはすぐに向かおうとしましたが、場所が分からず、観光案内所へ駆け込みました。
タマルさん
「H&Mにパスポートを忘れてしまいました」
スタッフ
「H&Mがここです。左に5分ほど。大きな交差点で左に曲がります」
タマルさん
「ここからは分かります。この交差点が知りたかったんです。あなたワンダフルです!すごく親切!ありがとうございました!」
スタッフの説明を受けパスポートが保管されているH&Mへ。果たしてパスポートは受け取れたのでしょうか。
「これがパスポートです!どうやらお会計した時に机に置き忘れていたみたい…」
無事にパスポートを受け取ったタマルさん。張りつめていた表情がほころび安堵の笑顔が広がりました。
「ワンダフルな旅行になりました!日本に来たのが私自身への最高のプレゼントです!」
タマルさんはその後、イスラエルに無事帰国しました。
「どんな時も日本の人たちは私を助けてくれました。日本は模範的な国でした。きっとまた日本に行きます。べリーベリーベリーベリーハッピー!」
■スタッフが全員が外国人 多言語に対応
外国人の“駆け込み寺”となっている「shibuya-san」。この案内所の特徴は、スタッフが全員外国人ということです。
ドイツ出身 「shibuya-san」リーダー
ミリアムさん
「せっかく日本に来てくれているし、この短い間最高の時間を過ごしてもらいたい。『楽しかったな』『トラブルなしでよくいけた』みたいな。思い出を作ってくれたらいいなって思っています」
ミリアムさんはドイツ出身。さらに、ベトナム、韓国などさまざまな国のスタッフがいて、英語以外にも多くの言語に対応しています。
案内所には、多い時で一日およそ800人もの観光客が訪れます。
こちらの2人は来日早々道に迷い、ホテルまでの行き方が分からず案内所に駆け込んできました。
カナダからの観光客
「空港でスマホのSIMカードを買わなかったんだ。後で買えばいいと思って。それで大変なことになったよ」
2人が持っているスマートフォンは日本国内では使うことができず、地図の検索ができなかったといいます。
「スタッフが調べてくれて、ホテルの行き方を教えてもらったから」
「スタッフはみんなすごく親切。ノープロブレムだよ」
■巨大すぎる荷物 どうしても買いたかった“宝物”
さらに、取材をしていると、大きな荷物を持った観光客が次から次に。実はここ、空港直通のバス停が目の前にあるため、多くの人が手荷物を預けにやって来ます。
午後になると、案内所は預かったスーツケースでいっぱいに。なかには、スーツケース3つ、その上に乗った大きなバッグなど6つの荷物を預けにやって来た2人。なぜこんなに大量の荷物なのでしょうか。
カナダから来た観光客
「私たちは1カ月間日本にいるんです。仙台、東京、千葉、埼玉」
1カ月もの間、日本に滞在しているという2人。大量の荷物とともに、日本中を旅したといいます。
「(Q.荷物は重い?)重いよ」
ホテルのチェックアウト後、空港行きのバスを待つ間荷物を預け、帰国前に最後の東京観光を楽しみます。
「手ぶらで一日を楽しもうと思って。これから豪徳寺へ」
ギリギリまで日本を満喫しました。
ずらりと並ぶスーツケースの中に何やら細長い箱が。これは一体?荷物を受け取りに来た男性に話を聞くと。
タヒチから来た観光客
「これは『ゼルダの伝説』のリンク(主人公)の剣。僕は日本のゲームの大ファンなんだ。大きすぎて郵送できないからネットで買うことができないんだ。唯一買える方法が日本に来ることだった」
タヒチから来た男性が購入したのは、人気ゲーム「ゼルダの伝説」に登場する剣のレプリカ。長さ1メートル以上あり持ち運びは大変そうですが、どうしても買いたかったものだそうです。
「僕は弁護士なんだけど、自分の弁護士オフィスに置くよ」
そう言い残し、大きな宝物をかかえてバスに乗り込んでいきました。
■ハラルフード使ったラーメン求め…
外国人観光客に大人気の浅草・雷門。ここにも“駆け込み寺”の観光案内所があります。やってきたのは浅草を観光中の男性。どうしても行きたい場所があるようで…。
観光案内所スタッフ
「近くにハラルフードが食べられるお店があります」
パキスタン在住 ハムダンさん
「ここの周りに?」
観光案内所スタッフ
「はい」
こちらの男性はパキスタン在住のハムダンさん。イスラム教徒で、ハラルフードを使った日本食レストランを探すため、観光案内所にやって来ました。
ハムダンさん
「今まで見た日本食の店ではハラルフードの表示がなかった」
ハムダンさんの好物はラーメン。ですが、ラーメンはイスラム教で食べることが禁じられている豚肉や豚骨が使われていることが多く、麺にも禁じられているアルコールが使われていることがあり、一般的なラーメン店では食べることができないのです。
観光案内所でもらった地図を手に、ハラルフードを使ったラーメン店に向かいます。
「ここにおいしそうなレストランをたくさん見かけたよ」
飲食店街にさしかかったところで、もらった地図を広げますが…。
「僕らは今どこにいる?この地図は東京全体のものだ」
地図の開いたページには都心部全体が描かれていて、今の自分の現在地が分からなくなってしまいました。番組スタッフの助けも借りて歩くこと20分。ようやくハラルフードのラーメン店に到着しました。
「これがいいかも」
ハムダンさんはA5和牛を使った2400円のラーメンを注文しました。待つこと5分、お待ちかねのハラルフードのラーメンが目の前に。麺の上には大きな和牛が。その味は…。
「とてもおいしい」
「(Q.和牛はどう?)おいしい」
だしの効いたスープも最後まで味わうハムダンさん。とても満足のいく味だったようです。
■急きょ車いすを借りに観光案内所へ
続いてやってきたのは、車いすを借りに来た2人です。
イヴォンさん
「車いすを借りたいの」
スタッフ
「車いすは誰が使いますか?」
イヴォンさん
「お寺にいる私の夫よ」
オランダから来たポールさんとイヴォンさん。お互いのパートナーと4人で1カ月間日本を旅行中で、車いすを使うのはイヴォンさんの65歳の夫です。
スタッフ
「30分後に持ってきてくれます」
イヴォン
「よかった!素晴らしい」
案内所に車いすはないため、スタッフがレンタル会社に連絡。30分後に車いすが到着しました。
急きょ車いすが必要となったのには理由がありました。
イヴォンさん
「夫はパーキンソン病で、1週間前から前かがみになってしまって、まっすぐ立てないの。だから歩くのが難しくて」
イヴォンさんの夫は5年ほど前にパーキンソン病を発症。徐々に運動機能などに障害が生じる進行性の難病です。
イヴォンさん
「オランダを出た時は全然大丈夫だったのに、旅行の最中、急に」
旅の前半は歩いて観光していましたが、症状が進行し、車いすが必要になったのです。
イヴォンさん
「これから浅草寺を観光するの」
浅草寺で夫と合流。イヴォンさんが車いすを押し、浅草を観光します。慣れない車いすでの移動。歩道に上がる小さな段差も後ろ向きで慎重に上がります。
階段のある浅草寺の本堂は無事参拝できたのでしょうか。
イヴォンさん
「浅草寺はエレベーターで中に入れるのよ」
本堂にはエレベーターが設置されていて、スムーズに参拝ができたといいます。
ポールさんの妻
「車いすのためにそこら中にエレベーターがあって便利だし、観光案内所はどこも親切だったわ」
イヴォンさんの夫
「日本は本当に最高。すべてが美しくて言葉にできないよ」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年6月20日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
外国人観光客の“駆け込み寺”観光案内所に密着 おもてなしに感激 衝撃の訪問者数【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年6月20日)
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ