日本製鉄は、アメリカのUSスチールをおよそ2兆円で完全子会社化しました。何度も頓挫しかけた巨額の買収が逆転成功した裏側には、ある秘策がありました。
■交渉担当「緻密な頭脳」会長称賛
日本製鉄 橋本英二会長
「今回の合意は当社にとって、十分満足のいくものだと認識しております」
“鉄の交渉人”の異名を持つ日本製鉄の橋本会長は、世界一に返り咲く自信を見せました。
「私が45年前に旧・新日鉄に入った時は、世界一の鉄鋼メーカーでありました。もう一度、世界一に復権するということでございます」
USスチールを巡っては、バイデン前大統領が「買収中止命令」を出すなど、買収交渉は何度も頓挫しかけました。それを成功へと導いたのは…。
「森副会長が超人的な粘り強さで、緻密な頭脳の持ち主で頑張った」
日本製鉄 森高弘副会長
「何度も通って、時間と労力をかけて。地元の政治のリーダー、経済のリーダー、あるいはコミュニティーの人たちと対話を重ねて、本ディールの本当の真価、正しい価値を理解していただいた」
ただし、対話だけでは交渉は進みません。日本製鉄には秘策がありました。
トランプ政権と結んだ国家安全保障協定には、経営の重要事項について拒否権を行使できる「黄金株」1株をアメリカ政府に取得させることなどが盛り込まれています。
トランプ大統領
「大統領の私が黄金株を取得します。私以外では頼りないが、これで大統領の私が全面的に支配できます。アメリカ国民が株式51%を保有したも同然です」(12日)
日本製鉄は19日、黄金株はトランプ大統領に花を持たせながら、巨大市場アメリカをおさえるための“巧みな戦略”だったことをにおわせました。
橋本会長
「(アメリカが)どういう拒否権があるか“コミットした設備投資の削減”削減どころか拡大していくつもり。全く支障はない。“米国外移転”これもそういうことはない。私どもがやりたいことについて阻害されることはない」
(「グッド!モーニング」2025年6月20日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
日本製鉄“逆転ディール”裏側「超人的な粘り強さ」買収成功 トランプ氏に花持たせる【グッド!モーニング】(2025年6月20日)
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