今度は農水省の調査に切り込みました。小泉進次郎農水大臣が長年使われてきた、コメの作況指数を廃止すると発表しました。
■コメ作況指数 現場実態と合わず
小泉大臣
「この度、農水省として毎年のおコメの出来・不出来を示す指標として、約70年前から毎年秋に実施してきたコメの作況指数の公表を廃止することにしました。生産現場の実態に合わなくなってきたことなどが挙げられます」
生産量のデータが「実態に合わない」。まさに日本のコメ政策の根幹を揺るがすような話です。
小泉大臣は15日、福島県の田んぼを訪れました。
小泉大臣
「生産者の皆さんからしても作況指数って実感とは違いますか」
そこでコメ農家らに「違います」と言われていました。
そもそも作況指数とは、毎年、無作為に選んだ全国8000の水田から10アール当たりの平均収穫量を把握して、過去30年との比較を出すものです。
94以下なら「不良」、106以上なら「良」などとなっています。現在のコメ騒動につながった去年の作況指数は101で「平年並み」と発表されましたが、これが農家の実感とは違っているというのです。
小泉大臣
「皆さんの感覚からすると『農水省がいうほど生産量はないよ』と?」
こうした背景には近年の気候変動などがあるとして、農水省は過去30年と比較した作況指数は廃止して、今後は収穫量自体の精度を高めて公表する方針です。
■「ふるい目」も現場とズレ 変更へ
現場の実感とデータにずれが生じている原因として、小泉大臣はこんな問題も指摘しました。
「今まで農水省としては『ふるい目』は1.7ミリというものを用いていましたが、生産現場で使われていることの多い1.8ミリ~1.9ミリに変更します」
「ふるい目」とは、どんなものなのでしょうか?埼玉県の農家で見せてもらいました。
ビレッジファーム村田 村田健士さん
「この機械の中に、この網、これが入っていまして。これは1.9ミリなんですが、これよりも小さいコメは網から出てしまって、通称『くず米』って言うんですけど、煎餅とかに使われたりする」
つまり「ふるい」は「主食用」になるか、それ以外の「加工用」や「飼料用」になるかを分けるものです。
この網目が大きいほど、ふるい落とされるコメが増えて、全体としての収量は減ることになります。これまで農水省は、これを1.7ミリで計算してきました。
村田さん
「私が就農してから1.7ミリは聞いたことがない。コメの産地なんかだと2.0とか2.1とか、大きい『ふるい目』を使っているので…」
コメの粒が大きいほど味がしっかりするため、こちらの農家では1.9ミリの網目を使っていますが、1.7ミリで選別した時に比べて、1割ほど収量は減るといいます。
村田さん
「最近は知り合いなんかでも、大きい網目を使っている農家が多いので、余計に作況指数との差は大きくなってくるのかなと」
このほかにも、最近は収穫量をリアルタイムで把握できるコンバインなどもあることから、小泉大臣はこうした情報や人工衛星のデータなども活用して、「農業政策の新たな基盤を確立していきたい」と説明しています。
■コメ店頭価格 48円値下がりも高値圏続く
こうしたなか、16日に発表されたスーパーのコメの平均価格は5キロあたり4176円で、前の週から48円値下がりしました。
ただ内訳を見ると、備蓄米を含む「ブレンド米」は64円値下がりした一方、「銘柄米」は14円値上がりして高い水準が続いています。
(「グッド!モーニング」2025年6月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
コメの出来示す「作況指数」廃止へ 現場実態と合わず 用途分ける「ふるい目」も変更【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年6月17日)
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