女性の理工系人材が少ないことが指摘されるなか、この状況を変えようと現役の大学院生が立ち上がった。
■「日本の固定概念を変えたい」
小学生から高校生の女子を対象に、アプリなどのプログラミング教室「griteen」を設立した多田遥香さん(23)。去年4月に開校し、現在およそ60人にオンラインでの個別指導を行っている。
小学2年生の作品で、惑星をクリックすると音が鳴る。
多田さんは、理工系の女性が少ないのには根深い問題があると感じている。
「女の子がどういう習い事をしたり進路にするか、お母さんが決めがち。それこそプログラミングって男子がするものだという固定概念だったり」
2年前にシリコンバレーで研修を受けた際、女性が活躍しているのを目の当たりにし、日本の固定概念を変えたいと小学校から高校までの女子に向けたプログラミング教室を始めた。
この日は、小学3年生の池田晴香さんの授業だ。
「(Q.学校で気になることは)今は先生が大変そう」
「(Q.どういうところ?)(プリントを)配っていたり、手作りで大変そう」
問題点を次々に上げ、プログラミングを使った解決方法を考える。
「ロボットが、きょうの出来事を見て(プリントを)作るというのもできそう」
興味や目標を持たせることで、プログラミングスキルや問題解決能力が身についていくという。母の友里圭さんはこう話す。
「女の子だからというのはなく、子どもが興味を持ったことをやらせて、理系だったら応援したいです」
■女子生徒の理工系進学事情
理数系の分野において、日本は世界に比べて遅れをとっているようだ。
文部科学省が公表した58の国と地域の小学生およそ36万人、44の国と地域の中学生およそ30万人が参加した2023年の国際数学・理科教育動向調査によると、日本は2019年の前回に続き、「算数・数学」と「理科」でともに世界トップ水準だった。
しかし、OECD=経済協力開発機構の調査では2021年時点で、工学系分野の大学などを卒業・修了した学生のうち女子が占める割合は16%と、38カ国中最下位となっている。
こうしたなか、大学側が入試で「女子枠」を導入する取り組みも始まっている。
文科省によると、今年の国公立大入試で、理工系学部に女子のみを対象とした特別枠の「女子枠」を設けた大学は30校あったという。
しかし、まだまだ課題も多いようだ。東京都と一緒に女子中高生への理系分野への進路を支援する山田進太郎D&I財団が行った大学へのアンケートでは、「女子枠」入試導入にあたり、大学内外からの偏見や逆差別など否定的なコメントがあったとする大学が45.5%とおよそ半数を占めたという。
また、ハード面でも女子トイレの増設やロッカールームの設置等施設の拡充などの課題が挙がっているということだ。
女子小中高生向けにプログラミング教室を行う多田代表は、「男性中心の分野に女性の視点が加わることで、日本から新しいイノベーションがどんどん生まれるのでは」と期待を寄せている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年6月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
女子向けプログラミング教室を現役の大学院生が設立 女性が理工系に進出しづらい課題【ワイド!スクランブル】(2025年6月16日)
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