東京都議選が13日に告示され、22日の投開票に向けて選挙戦がスタートした。東京・文京区に設けられた選挙ポスターの掲示板は、ほとんどがブルーシートで覆われている。
■変なポスター掲示板 選挙管理委員会に話を聞くと
都内の至る所に現れた、巨大な選挙ポスターの掲示板。ほとんどがブルーシートで覆われているものまである。
SNSの声
「都議会選のポスター提示版、こんなに余白取っちゃって、税金の無駄遣いでしょ」
「この前の都知事選で乱立して、貼る場所が足りなくなったからそのための予備?」
去年の都知事選では、掲示板の枠が事実上販売され、同じポスターが24枚貼られたり、犬のポスターが貼られたりするなどした。今回、なぜ多くの余白スペースがあったり、ブルーシートに覆われたりしているのか?
13日に告示日を迎え、選挙戦の火ぶたがきられた東京都議会議員選挙。目黒区の掲示板は、左と上段がなぜか白ぬりに。さらに余白が多いのは練馬区。
世田谷区にも、両サイドに大きな白いスペースが設けられた巨大掲示板に。
足立区では枠の色に異変が。掲示板の枠の色が下の1段だけ青色になっている。どういうことなのか、横から見てみると、青い枠の掲示板の上に赤い枠の掲示板が重ねられていた。
さらにSNSなどで話題になっているのが、高さおよそ2メートル、長さ8メートル、ほとんどがブルーシートで覆われた巨大な選挙掲示板。ポスターを貼るスペースは真ん中にあるだけ。文京区のブルーシートには、階段の横に置かれた“段違い型”掲示板も。
街の人はこのように話す。
「なんかちょっと工事中みたいですよね。(枠が)足りなくなった時があるから、その対策しているんだろうな」
「ブルーシートの部分、大きいので、そういう意味で違和感」
ブルーシートの中はどうなっているのか?よく見ると、枠線と数字のようなものが見える。
なぜこんな掲示板なのか、文京区の選挙管理委員会に話を聞くと、このような回答があった。
「掲示板の真ん中のところに都議選用の板をつけています。都議選が終わったら、その板とブルーシートを外して、今度は参議院選用の掲示板になる予定です」
今年は12年に1度の 「都議選」と「参議院選挙」が立て続けに行われる年。費用や効率を考え、掲示板を二重構造にしているという。
■ポスター枠“販売”枠外に掲示 去年大混乱
選挙ポスター掲示板を巡って、去年7月に行われた東京都知事選で、選挙ポスターの掲示板の枠が事実上販売された問題があった。大量の犬の写真や、ほぼ裸の女性の写真など、選挙と関係のないポスターで掲示板が埋め尽くされ「掲示板ジャック」との批判が相次いだ。
さらに問題となったのは、去年の都知事選には過去最多の56人が立候補。掲示板の枠が足りず、クリアファイルを使ってポスターを掲示板の枠外に掲示するという事態も起きた。
クリアファイルを使った候補者
「ポスターを貼る権利を都選管により奪われた」
この騒動を巡っては、クリアファイルを使った候補者が、選挙無効を求めて提訴する事態にまで発展。そのため、今回は2022年の参院選では3段39枠だった掲示板が、倍近くの72枠となったのだ。
新宿区の選挙管理委員会
「都の選管から参院選については標準として、4段・72面でやってくださいと指示があった」
実際、前回2022年の参院選のポスター掲示板と比べてみると、その大きさの違いが分かる。なぜこんなに増やしたのか、都の選管に取材をすると…。
「去年の都知事選の立候補者がかなり多かった。候補者の方が貼れる枠数を準備することが我々の役目なので前回の立候補者数や、社会情勢を鑑みて72枠とした」
さらに今回の掲示板には「名誉を傷つけ、風俗を害する等の記載は不可」「商品や営業の宣伝は100万円以下の罰金」など、いろいろな注意書きが記載されている。
去年の都知事選の騒動を受けて、掲示板の規制強化を求める声が相次ぎ、3月に公職選挙法が改正。都知事選で問題となった“候補者と無関係のポスター掲載”や、“わいせつな画像”といった、他人もしくは、他の政党の名誉を傷つけるなど、品位を損なう内容の記載が禁止となった。
さらに、商品広告などの営利目的で掲載した場合は、100万円以下の罰金を科すとしている。
街の人
「これだけ書かないと目的外に使用した人が結構いたんでしょ。犬ばっかり並べたりとか」
「常識が通じない世の中になったみたいで残念です」
「ちゃんとした選挙ができなくなってしまうというか、こういう書き込みを防ぐ文言は必要。当たり前のことをわざわざ書かないと分からないような人がいるのは悲しい」
何かと話題になる選挙ポスターの掲示板。都の選挙管理委員会によると、今回の選挙でポスター掲示板は都内1万4150カ所に設置されたという。
■候補者が重視、ポスター写真 実際に撮ってみると…
撮影代に印刷代と、多額な費用がかかる選挙ポスターの作成。その重要性について、今回、都議選に立候補予定の現職都議の陣営はこのように話す。
「選挙ポスターは非常に重要視していて、会ったことがない有権者に対し、『どうアプローチをしていくか』という一つのツール。そのため、毎回ポスター写真は非常に慎重に選んで作成をしている」
実際にポスターの写真によってどう印象が変わるのか?番組ディレクターが、プロによるポスター撮影に挑戦した。
まずは、入念なメイクが行われる。
ヘアメイクスタッフ
「男性の場合は眉毛とかで結構印象は変わりますね」
選挙ポスターでは「力強さや目力」が大事だといい、強いリーダーとして「上から引っ張っていくイメージ」が撮影のポイントになるという。
でき上がった写真は、すこし斜め上を見上げたもの。「この人に任せたら明るい未来になるんだ」というイメージで撮影したという。
正面に手を差し出す笑顔の写真は、「一緒に社会を作っていきましょう」という共感を得られるように撮影されたという。
元の写真と比較してみても、その違いは一目瞭然だ。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年6月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
「常識通じない」注意書きビッシリ 選挙ポスター掲示板異変 巨大余白にブルーシート【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年6月13日)
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