政府が売り渡しを進めている備蓄米。残る『2021年産米』の受付が11日に始まり、今後『2020年産米』の放出も決まっています。ただ、取材を進めると、すでに契約が済んでいるのに入荷の見込みが立っていない店が多いことが分かりました。背景には一体何が。
■11県で「販売開始確認できず」
大分県のドラッグストア。特設棚に並んでいたのは2022年産の古古米です。午前10時の開店と同時に、飛ぶように売れ、40袋あったコメはたった2時間で売り切れました。
客
「テレビで見たけん急いできたのに…」
店員
「申し訳ございません。精米でき次第、順次入荷しますので」
客
「もうないの?」
「今ニュースで言いよったけん来たのにもうない」
店員
「すごいですね。こんなに対応に追われるんですね」
地域によって販売開始時期に差が出ている備蓄米の流通。
小泉進次郎農水大臣
「これは後だよね、公表するのは?“全国マッピング”を公表する予定です」
その販売状況マップを見ると、まだ販売が確認されていない地域は中国・四国地方に集中しているのが分かります。
小泉進次郎農水大臣
「まだ行き届いていない所が、これから徐々に行き届く。加速するように」
■“10トンの壁”に阻まれるコメ店も
備蓄米の放出の効果は銘柄米の売れ方にも表れていました。
植野屋 川島信行社長
「備蓄米を小泉さんが出すと言って、あの頃から客が減ってきた。うちからしたら、(銘柄米が)減るのが遅くなるから、ほっとする面はある」
植野屋では先月、古古古米の申し込みを検討。しかし、仕入れ量“最低10トンの壁”に阻まれ、断念していました。11日に改めて備蓄米を扱うか聞いてみると…。
植野屋 川島信行社長
「自信がない。(古いコメ)は扱わない。小泉さんには申し訳ないけれど。2020年産、一番最後に売ろうとしている。あれはどうかな」
(Q.8月までに売り切らなければいけない)
「きつい」
11日から始まった古古古米の追加契約。農水省は午後5時時点で98社、合わせて4.2万トンの申し込みがあったと発表しました。
小泉進次郎農水大臣
「早く随意契約米が届くように、省内の作業も加速をしたい」
91万トンある備蓄米のうち、競争入札方式で放出されたのが31万トン。随意契約へと変わり、放出されたのが30万トンです。11日に受付が始まったのは、追加で放出されることが決まった20万トンのうちの10万トンと、前回買い手がつかなかった2万トンです。このコメは2021年産の古古古米で、残りの10万トンは古古古古米、つまり2020年産のコメとなります。
■『審査完了』もコメ届かず
放出決定のスピード感とは裏腹に追いついていない現実もあります。
マルヤス 松井順子代表
「もう売り切れてしまいそうです。備蓄米が入荷することを期待して、広い場所におコメの売り場を変えました」
あとはコメを待つだけなのですが…。
マルヤス 松井順子代表
「遅い時間に届いたので(職員は)遅くまで作業しているんだなと」
農水省からの“審査完了メール”が届いたのは、午後10時半ごろだったといいます。
マルヤス 松井順子代表
「(客に)早く届けなければという方が強いですね。2回目の申し込みは控えたいと思います」
新たな備蓄米放出に向けて動き出す一方で、複数のコメ店では、随意契約の申し込みが確定してから1週間が経っても備蓄米が届いていないということです。
報道ステーションでは随意契約を申し込んだ10社に取材。回答を得られた全ての会社が未到着との回答でした。
農水省担当者
「書類の不備や差し替えが多く発生しています。中にはメールの添付の仕方を聞いてくる人もいました。一応チームを組んで職員は補充してもらっていますが、手伝いに来てほしいくらいです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
契約完了も…11県で「販売開始確認できず」『備蓄米』販売店舗に“地域差”【報道ステーション】(2025年6月11日)
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