国会では、選挙前最後となる党首討論が行われました。初めて、夜に開催されました。
立憲民主党の野田代表は、こう切り出しました。
立憲民主党 野田佳彦代表
「最も重要なテーマは、やはり物価高だと思う。コメを含む食料品、日用品、ガソリン。依然として高騰したり、高止まりしている。物価の上昇に残念ながら、賃金の伸びが追いついていない。これも深刻に受け止めなければいけないと思う」
石破総理
「例えば、お米で申し上げれば、備蓄米を随意契約で扱うという、いままでにない決断をいたしました。スーパーには、いま、2000円のお米が並ぶようになりました。スーパーにいらっしゃいますと、2000円の備蓄米が手に取っていただけるようになったということであります」
立憲民主党 野田佳彦代表
「現在進行形の物価高にどう対応するか、お尋ねしたかったんですけれども、限られたお話しかなかった私は思います」
野田代表は、物価高対策として、消費税の減税を訴えています。食料品の消費税率を来年4月から、原則1年間に限って、ゼロ%に引き下げるべきだという主張です。
立憲民主党 野田佳彦代表
「財源も明示して、責任ある減税をやろうとしている。おしりも区切って、原則1年。こうした考え方に総理は、基本的にはどういうお考えでしょうか」
石破総理
「大切な消費税をそんなに軽々しく扱っていいと思いません。もう一つは、一体どれぐらいの時間がかかるのか。いま苦しんでおられる方々に、本当に効くのか」
立憲民主党 野田佳彦代表
「それに代わる提案があるなら、お聞かせいただきたい。自民党・公明党は何か給付金をまた数万円、(財源)数兆円単位ですか。公約に掲げるそうですけどね。秋の補正予算で、給付金のばらまきをするやり方では」
石破総理
「政府として、いま、ご指摘になりました給付金について、現在、検討しておるという事実はございません」
自公両党は、参議院選挙の公約に、現金などの給付を盛り込む方針で一致していますが、いまは、まだ与党が考えている段階に過ぎず、政府は検討していないというのが石破総理の理屈です。
立憲民主党 野田佳彦代表
「物価高やらないといけない、でも、いますぐ何やるかについては決断しない。政治とカネの問題の企業団体献金の廃止もしかり、選択的夫婦別姓もしかり。すべて課題はわかっているけど、先送りか無策。これが石破政権の特徴じゃありませんか」
石破総理
「ああ言えば、こう言うみたいなこと、私はあんまり言いたくないんですが、実際問題、本当に2000円のお米がスーパー店頭に並ぶようになった。物価は着実に下がります」
日本維新の会の前原共同代表は、石破政権の少子化対策について取り上げました。
日本維新の会 前原誠司共同代表
「子ども・子育て支援制度は、恩恵が子育て世代に集中して、独身の方々に恩恵がないのに、負担が増えるというので、“独身税”と巷で言われている。結婚や出産のハードルが高いのは、賃金が上がらないからなんです。生活が苦しいからなんです。実質賃金は下がってるから」
石破総理
「独身の方に限って課税なんかはいたしませんから。そのようなことはございません」
日本維新の会 前原誠司共同代表
「問題なのは、効果が出てないこと、少子化の。これ大きな社会問題。静かなる有事じゃないですか」
石破総理
「政治は結果責任でございますから、そこから逃れられないことは、よく承知をいたしております」
国民民主党の玉木代表は、石破総理が否定した“現金給付”の一点に絞って追及しました。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「与党では、税収の上振れ分を使って、3万円から4万円の現金給付を選挙の前に決めると報道があるが」
石破総理
「そのような報道は承知しております。政府の中で、それを検討したということはございません」
国民民主党 玉木雄一郎代表
「政府としては、今後も税収の上振れ分を還元する形で、現金給付することはないと明言できますか」
石破総理
「それは政策として、いろいろな選択肢があるのだろうと」
国民民主党 玉木雄一郎代表
「どうも明確に答えていただけませんね。選挙のときは現金配るんですかね。疑問が消えませんが。税収の上振れがあったときは、その上振れた税収は、自民党のものでも、公明党のものでもないですよ。それは、一生懸命働いている国民の納税者のもの。納税者に減税でお返しするのが筋だと思いませんか」
石破総理
「税収が与党のものと思ったことは、一度もございません。そのような侮辱はやめていただきたい。私たちとして、自分たちのものだから、国民にばらまく?そのようなことを考えたことは一度もない。本当に困っている方々に、きちんとした手当てができる。そのような政策を実現をいたします」
◆政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞きます。
(Q.総理は、与党が検討している現金給付等について『政府としては検討していない』と否定しましたが、総理は、実際、どうするつもりなのでしょうか)
千々岩森生記者
「石破総理を見ていますと、いま、嫌な言葉が2つあります。1つは『ばらまき』という言葉。もう1つが『無策だ』という言葉です。党首討論でも『現金給付はばらまきだ』と言われていました。直接、石破総理を取材すると、実際に『ばらまきはやらない』と何度も話しています。これは本音だと思います。もう1つの『無策』。立憲の野田代表は『政府は無策だ』と物価高対策を追及していました。こうしたこともあって、与党内では『目玉がないと参院選は戦えない』という懸念が上がっていました。石破総理にも届いていました。『ばらまき』は嫌だけど『無策』とも言われたくないという狭間にあって、現状は、石破総理、現金給付に踏み込む情勢です。では、『ばらまきはしない』と言っていたのに、何なんだという批判に対し、説明が求められるということだと思います」
(Q.きょうの党首討論を見ても、選挙の争点は物価高対策に絞られた感じですか)
千々岩森生記者
「そうですね。メインの争点がそこになってきそうです。例えば、立憲も、まさに物価高対策で『食料品の消費税率、原則1年間ゼロにします』とアピールしています。ただ、この案、よく見ると、実は、あくまで来年の話なんです。その前には、全国民に2万円の現金給付をするということですので、ここに関しては、与党側と似たり寄ったりのところもあります。各党を見ても、『減税』や『給付』の議論が先行していますが、大事なのは、どこからそのお金を持ってくるのか。財源論というのが、信頼される、信頼されないのか。この政策の分かれ道、カギとなりそうです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
石破総理は“否定”給付どうなる?コメ・減税などで応酬…参院選前 最後の党首討論【報道ステーション】(2025年6月11日)
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