台風19号が上陸してから12日で1カ月。神奈川県相模原市では大規模な土砂崩れが起きました。市は早い段階で避難勧告などを出していましたが、現地を取材すると避難しなかった住民が多くいたことが分かりました。
台風19号が通過中の先月12日夜、相模原市緑区では大規模な土砂崩れが起きました。佐々木睦さん(67)と妻の定子さん(当時63)の行方が分からなくなりましたが、今月10日午後に定子さんの遺体が見つかり、12日午後には睦さんの遺体も見つかりました。近くの住民によりますと、当時、佐々木さん夫婦を含めて避難しなかった人が多かったといいます。
近くの住民:「雨が降り始めていると避難ができない・・・危なくて。そういう状態の所を何カ所も歩かないといけない。そこを通過するのが大変。かえって家にいた方が安心」
しかし、相模原市は台風が上陸する前日に避難準備情報を出すなど早いタイミングで避難を呼び掛けていました。相模原市は住民の避難を促す新たな対策が必要だとして検討を始めました。
相模原市緊急対策課・有馬真一課長:「市としては今後、旧津久井の地域を中心に改めて防災訓練をすることによって、地域住民の方たちにいざという時、避難ができるようなことを訓練などを通じて周知をしていきたい」
取材を進めるともう一つ、避難を妨げているものが見えてきました。避難所そのものの環境です。緑区川尻に住む86歳の柳川静徳さんの自宅は台風19号による土砂崩れで全壊しました。避難していたため無事でしたが、避難先は市が用意した避難所ではありませんでした。
柳川静徳さん:「台風15号の時に避難所に行ったが、板の間で、これでは寝られる状態ではないし、寝具も持って行っていないし、ちょっと老夫婦なもんで難しいかな」
結局、柳川さんが避難先に選んだのは友人の家でした。
柳川静徳さん:「避難したことによってね・・・命が、命がつなげられたということにはすごい感謝をしている」
避難所について、相模原市は「台風が接近した時に開設する避難所では、食べ物や寒さ対策は避難者自身が事前に準備してもらうようお願いしている」「今のところ、避難所の環境を改善するような議論にはなっていないし、そういう場所だと理解してもらいたい」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
避難促す自治体と住民の判断・・・すれ違う災害時の対応(19/11/12)
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