神戸市灘区の住宅街にある、通称“桜のトンネル”。いま、その樹木に深刻な問題が起きています。
■満開の桜…半数以上に倒木リスクで伐採、植え替えへ
地元の方も思わずカメラを向ける見事な春の風景ですが…
訪れた人
「40年前くらいにこの通りに住んでいた。桜の木を切ってしまうと聞いて懐かしくて来た」
切られるとは一体、どういうことなのでしょうか。
久保光代アナウンサー
「桜が見頃を迎えているんですが・・・実は半分以上の木がこのように腐ってしまっています」
神戸市によると、道路脇のソメイヨシノ48本のうち、実に半数以上の25本が枯れたり、腐ったりしていることが判明したといいます。
樹木医の小西朋裕さんによると、一見美しい桜の木も…
小西さん
「中は空洞化していて、非常に危ない。倒木の恐れがあります」
そこには、ソメイヨシノの品種としての特性があるといいます。
小西さん
「ソメイヨシノは、そもそも人間が作り出した品種。確かに花が咲いているときはきれいだが、非常に病気に弱い。腐りに弱い樹木です」
「青森の弘前公園に行けば、(推定)樹齢140年超えのソメイヨシノがある。それは冷涼な気候の青森だからこそ長生きできますが、関西の高温多湿なところだと、だいたい60年が限界と言われている。何十年かたったら新しく植え直すのが、桜の本来の管理のしかたじゃないかな」
神戸市は、枯れ・腐敗が判明したソメイヨシノ24本について、今季の花が散った後、伐採し植え替えを進める方針だということです。
■桜の倒木で負傷者も…“危険な木”を見分けるポイントは
過去には桜の倒木で負傷者が出たケースもあります。
先月、東京・世田谷区内の公園で桜が倒れ、70代の女性が一時下敷きになりました。
また関西でも2024年4月、京都・東山区の「三年坂」で桜が倒れ、60代男性が腰や足などを骨折しました。
樹木医の小西朋裕さんによると、高温多湿の関西では特に腐りやすいといい、60年ほどが寿命だということです。
桜の木の多くは、高度経済成長期に公害などの環境問題を受けて植えられたもので、約50年以上が経った今、倒木のリスクが高まっているということです。
倒木の可能性がある木かどうか見分けるポイントについて、小西さんに聞きました。まず、幹が傾いていたり、キノコが生えていたり、皮がめくれていたら要注意。根が空洞な木も危険です。
小西さんは「危ない木を見つけたら、近づかず自治体に連絡してほしい」と呼びかけています。
(「newsおかえり」2026年4月2日放送分より)
神戸「桜のトンネル」半数以上に倒木リスク 背景に“高齢化” 伐採し植え替えへ 寿命を迎え始めたソメイヨシノは各地に 識者が注意点など解説
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