先週から、相次ぐ、東大阪市内でシカの目撃情報。本当に東大阪市にシカがいるのか、19日、記者が取材しました。
■「90歳手前までいるけど シカなんて見たことない」東大阪市で目撃情報相次ぐ 取材中にも悠々と食事
今月11日以降、東大阪市には「公園でシカを見た」など、少なくとも11件の目撃情報が寄せられています。
市内の80代の男性が18日に撮影したという写真を見せてもらうと、シカがブロック塀に囲まれた畑で草を食んでいました。
それほど大きな個体ではないようですが、頭には短い角が確認できます。
80代男性
「90歳手前まで来てるけど、こんな所でシカなんて見たことない」
目撃した場所へ案内してもらうと・・・建物に囲まれた空き地にシカがたたずんでいました。
池田穂波記者報告
「空き家のすぐ裏手にシカがいます。人が近づいても気にするそぶりは一切ありません」
リラックスした様子で草を食べ、時折いぶかしげにこちらを見つめてきます。
シカがみつかったのは、近鉄新石切駅から直線距離で1.6キロほどの工場や住宅が建ち並ぶエリアです。
東大阪市によると、市内でシカが発見されるのは今回が初めてです。隣接する生駒山系に野生のシカは生息していないことなどから、今回のシカは奈良公園から来た可能性もあるとみられています。
■生存競争負け奈良公園から出て行くシカも 公園外に出ると「野生」生物に
国の天然記念物として保護され、“神の使い”として親しまれる奈良公園の鹿。奈良公園でシカの保護活動に取り組む、「奈良の鹿愛護会」に東大阪市での画像を見てもらったところ、それが奈良公園にいたものかどうかは分からないということでした。
奈良の鹿愛護会 中西康博副会長
「これ多分1歳のオス鹿やと思う。奈良公園の鹿だっていうのが確証的になるのは、事故防止のために人為的に角を切っているのが分かるところ。この子はまだ角も切っていないので、これだけで奈良公園の鹿とは言いにくい」
奈良公園のシカが他の場所へ移動する例は過去にもあったといいます。
中西康博副会長
「奈良公園の生存競争では、特に若いオス鹿が出されるケースが多い」
若いオスが縄張り争いに負け、公園の外に出て行くことがあるということです。奈良の鹿愛護会によると、公園内のシカは去年の調査で、過去最多の1465頭まで増えているということです。
東大阪市によると、仮に天然記念物のシカであったとしても、東大阪市に来た時点で「野生」という扱いになります。
現状、被害などは発生しておらず、野生動物保護の観点から捕獲なども難しい状況で、自力で元のすみかに戻るまで見守りを続けるしかないということです。
東大阪市は、シカを見かけても近づかず、決してエサを与えないよう呼びかけています。
カメラも“シッカり”とらえた!! 東大阪市にシカあらわれる 奈良公園から越境? 生駒山系にはシカの生息はなく…「野生」のため保護・捕獲できず東大阪市は「シカを見かけても近づかず決してエサを与えないで」
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