大阪市天王寺区にある、天王寺動物園は今月11日、マレーシアから3頭のゾウを迎え入れました。
来月にも来園者にお披露目される予定です。
天王寺動物園では、2018年に「ラニー博子」が死んで以来、8年間ゾウがいない状態が続いていました。
天王寺動物園に、再びゾウを。子どもたちにゾウに出会う驚きと感動を伝えたい!
家電メーカー・象印マホービンや農機大手・クボタが支援・応援に乗り出しました。
ゾウのマークでもお馴染み、象印マホ-ビンは輸送費の一部を支援。
クボタも体重計を寄贈しました。
そんな協力もあって、「クラッ」「ダラ」「アモイ」の3頭のマレーシアゾウが天王寺動物園にやってきました。
■国内のゾウはピークから約25%減少 背景に「ワシントン条約」
日本国内を見てみますと、飼育されているゾウの数が減少しています。
ピーク時の1985年に141頭いたのが、2024年には106頭にまで減少しています。
関西では、京都市動物園に5頭、姫路セントラルパークに4頭、神戸市の王子動物園に2頭、和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドで2頭がそれぞれ飼育されています。
減少の背景には「ワシントン条約」があります。
ワシントン条約は、野生動植物の特定の種が過度に国際取引に利用されることがないよう、保護することを目的とした条約で、日本は1980年に締結しました。附属書Ⅰで、ジャイアントパンダやオランウータン、アジアゾウ・アフリカゾウなどが、商業目的での取引が禁止されています。
■3頭の所有権はマレーシアに 貸し出し期限は25年 「繁殖は簡単ではない」
今回、天王寺動物園に来た3頭のゾウは、「ブリーディングローン(=希少動物の繁殖・保全を目的に、所有権(個体)を移動させず貸借する制度)」により来園しました。
ワシントン条約の規制の中でも、この制度を使用すれば繁殖目的でゾウを受け入れることが可能になります。
所有権は変わらずマレーシアにあり、貸し出し期限は現在のところ25年の予定です。
そして繁殖に成功した場合、生まれた子どもたちは、奇数頭目は日本が所有権を持ち、一方偶数頭目についてはマレーシアが所有権を持つ、ということが現時点で予定されています。
ただし貸し出し期限や子どもたちの所有権については、今後の話し合いで変更になる可能性もあるといいます。
天王寺動物園の向井猛園長は「今後の協議での更新や、変わる可能性がある。ただ妊娠期間も約650日かかり、繁殖は簡単ではない」といいます。
■“日本最大級”の天王寺動物園のゾウ舎 ゾウと共に歩んだ111年 これからも「ゾウの魅力を来園者に」
今年、開園111年を迎えた天王寺動物園。その111年はゾウとともに歩んだものでした。向井園長は「ゾウは園のシンボル的存在。約8年もゾウが不在だったのは初めて」といいます。
園は新しいゾウ舎の建設に乗り出していて、総工費は約44億6000万円、総面積も約5300平方メートルと日本最大級に。
向井園長は、「今回のゾウ3頭は貴重なマレーシアの財産。安心して暮らせるように早く環境に慣れて、市民・来園者のみなさまに元気な姿をお披露目したい。ゾウの魅力やゾウが生息する自然環境を守ることの大切さを来園者に感じてもらえたら」としています。
(「newsおかえり」2026年3月17日放送分より)
大阪・天王寺動物園に8年ぶりのゾウ!来月にもお披露目 国内の飼育頭数はピーク時から25%減少
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