大阪・梅田で巨大なパイプが地面から突き出して、13日で3日目。午後、新御堂筋の規制が一部解除されました。
11日、大阪・梅田に突如現れた巨大なパイプ。懸命な復旧作業で、当初は13mほど飛び出ていたものも、時間とともに地面に戻っていきました。
カメラマンリポート(12日午後10時半ごろ)
「地盤を安定化するための薬液を流し込む準備を進めている模様です。通行人の方も足を止めて作業を見守っています」
1日も早い復旧に向けて、作業は深夜まで続いていました。
中村想人アナウンサー
「発生から2日が経過しました。現在もこちらには管が隆起したままとなっています」
現在も1.6mほど出ているパイプ。その影響で、周辺道路の一部は通行止めとなっています。
近隣住民
「ふだん路地裏でほとんど車が走っていないのが、きのう・おとといからすごく走ってきて渋滞していて、歩くのも気をつけて歩かないといけない状態」
渋滞はここでも…
中村想人アナウンサー
「午前10時の新御堂筋淀川付近です。ご覧のように4車線あるんですが、その4車線が車で完全に詰まってしまっています。なかなか前に進まない状況です」
大阪市内と北摂を結ぶ大動脈「新御堂筋」。13日も朝から、大阪市内に向かう道路は大渋滞に見舞われました。新御堂筋から御堂筋に繋がる淀屋橋方面と国道1号に繋がる南森町方面が通行止めのため、その手前の出口がこの状態。一時1キロ近い渋滞となりました。
ーーQ.新御堂の(復旧の)最速は?
建設局下水道部 宮﨑 博明部長
「高架の安全確保は終わっているので、現在進行でモニタリングして問題なしであれば、きょうの午後にいけるかも」
そして午後3時半ごろ…
中村想人アナウンサー
「新御堂筋の規制が今、解除されました。これまで入ることができなかった淀屋橋方面に続々と車が進んでいきます」
ただ、一部の道路では交通規制が継続されており、本格復旧はまだ少し先になりそうです。
なぜ突然巨大パイプが突出したのでしょうか。市によると、現場では2024年から下水道工事のため縦穴が掘られ、土砂の流入を防ぐため穴の周囲にパイプが設置されていたということです。
パイプの底をふさいで、中は水で満たされていましたが、排水作業が行われたことで、周囲の地下水の浮力でせり上がった可能性があるということです。
地盤工学に詳しい芝浦工業大学工学部の稲積 真哉教授も「パイプの中が空であったことと、梅田の軟弱な地盤と高い地下水位によって浮力が優勢になる」「下水道工事用のパイプ周辺には下水道管・電力・通信などの埋設物も多数存在するので二次被害を防ぐ必要がある」と指摘します。
稲積教授
「これだけ高くパイプが浮き上がるということは、地下にそれだけの穴が開いてしまったということになります。すると、穴に向かって周辺の地盤が動こうとするので、周辺の地盤も影響を受けて沈下、傾斜してる可能性があります」
ーーQ.これほど大きなものが一瞬で地面にせり上がったのか、じわじわ出てきたのか、どのように予想される?
稲積教授
「パイプには周辺の土との摩擦が働き、一種の抵抗力になっているので、おそらく数時間の間に十数メートル打ち上がったのではと考えております」
新御堂筋の高架については茶屋町出口を除き、13日午後に交通規制が解除されましたが、平面道路については通行規制が続いています。
稲積教授によると、今はセメント系の薬剤を注入して、地盤安定のための“土台作り工事”が進められていて、今後地上に残った部分の切断と道路舗装を行い、交通機能が回復されるだろうということです。
ーーQ.“土台作り工事”にはどれぐらい時間がかかる?
稲積教授
「この作業自体はそれほど時間がかからないと思いますが、原因究明も併せてやらなければ、どの程度のところまで浮き上がりが影響を及ぼしてるのかわからないので、しばらく時間がかかるのではと見込んでおります」
ーーQ.気候変動による雨の降り方も影響している?
稲積教授
「確かに気候変動による集中豪雨等々で、地下水の変動が非常に激しくなっているのも事実です。今回、水を抜く作業のときに、その周辺の地下水がどの程度のレベルにあったのかという予測が非常に難しかったのではないのかなという気がしております。そうした気候変動等々の影響も一因としては考えられると思っております」
(「newsおかえり」2026年3月13日放送分より)
梅田の巨大パイプ隆起で周辺地盤も“沈下・傾斜”のおそれ「二次被害を防ぐ必要がある」 気候変動による集中豪雨などで地下水の予測困難だった可能性 新御堂筋の通行止めは一部解除も本格復旧はまだ先か
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