大阪・森ノ宮の広大な敷地でひっそりと佇む約100台のEVバス。これらは去年、大阪・関西万博で来場者の足として活躍したバスで、点検後に次の役割を担うはずでしたが、そのほとんどが運行のメドが立たない状態になっています。
■リコールの影響で大阪メトロはEVバスの運行停止
その背景にあるのがリコールです。
EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)は去年11月、販売したEVバス85台に不具合があるとしてリコールを届け出ました。ブレーキホースに不具合があり、最悪の場合ブレーキが利かなくなるおそれがあるということです。85台のうち35台が大阪メトロが購入したものでした。
EVMJ社のバスをめぐっては、万博期間中、停車後に動き出すなどの事故が3件起きています。
大阪メトロは安全を考慮し、EVMJ社から購入したリコール対象の35台を含む190台全てのEVバスの運行を停止しました。
■南河内地域での自動運転バスの実証実験にも遅れ
リコールはある実証実験にも影響しています。
大阪メトロ・河井英明社長
「2026年4月にお客様を乗せて実証実験を開始するということだったが、遅れていることを申し訳なく思っております」
大阪メトロは今年4月から、バスの運転士不足に悩む南河内地域で、EVMJ社の車両を自動運転バスとして、人を乗せる実証実験を大阪府と共同で始める予定でした。しかしリコールの影響で実証実験が延期に。29日の検討会で、大阪メトロと府は4カ月遅れで実証実験を再開すると発表しました。実証実験では、現在運行を停止しているEVMJ社のバスを点検し、安全を確認したうえで使用するとしています。
大阪の南河内地域では2023年12月、地域住民の足となっていた金剛バスが運転士不足などを理由に運行を終えました。自治体が路線バスの運行を引き継ぎますが、減便は避けられず。不便を解消するために、「万博レガシー」としての自動運転バスを活用する計画が立ち上がったのです。
大阪メトロなどによりますと、乗客なしのテスト走行などは当初の計画から4カ月遅れの今年3月から、乗客ありの実証実験は6月から始める予定だということです。実証実験の期間は3年間で、その後は、実際に地域住民の足として自動運転バスが活躍する未来が来るかもしれません。
大阪メトロ・河井社長
「実証実験を成功裏に完了するため、万全な安全確認を優先していることをご理解いただけたら」
(『newsおかえり』1月29日放送分より)
万博で活躍したEVバス約100台、ブレーキ不具合のリコールで運行停止に 民間バスが撤退した南河内地域では自動運転の実証実験に遅れ
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