立憲民主党と公明党の両党首が、新党を結成することで合意しました。
高市総理大臣が14日、与党幹部に「衆議院の解散」を伝え、自民・維新による連立政権の発足後初めての国政選挙が行われることが確実となり、国政は臨戦態勢です。
野党側は、解散のタイミングや大義がないことを批判していて、短期決戦に備えています。
こうしたなかでの立憲民主党と公明党の新党結成にはどのような背景があるのでしょうか。また、支持の広がりは期待できそうでしょうか。
ベテラン政治ジャーナリスト・二木啓孝さんの解説です。
・高市総理にとって「維新はうざったい」 冒頭解散は「高市総理の単独過半数取りたい解散」
高市総理大臣は、国会冒頭で衆議院を解散するとみられています。
最短の選挙日程だと、今月27日公示、2月8日投開票となり、この案を軸に検討が進んでいるということです。
自民党の鈴木幹事長は、今回の解散・総選挙の理由について「連立のパートナーが公明から維新に変わったこと」「自民、維新の政策合意の内容」について国民の審判を得る必要があると説明しました。
ただ、ジャーナリストの二木さんは、「高市総理の単独過半数取りたい解散」だとみています。
現状の衆議院は自民、維新を足して辛うじて過半数を維持している状況で、高市総理はその状況を打破したいとみられます。
二木さん:
高市総理からすると、維新ってうざったいんですよ
高市総理としては横からいろんなことを言われるのが嫌なんです。
単独で過半数を取って維新の優先順位を下げ、自分がやりたいようにやることを目論んでいます。維新をコントロールする形で連立政権を運営していきたいというわけです。
・立憲・公明の新党結成 二木さんも「早かった」と驚き
こうしたなか、野党第一党の立憲民主党と公明党は、15日午後3時から党首会談を行い、新党の結成で合意しました。
両代表は12日、中道改革の必要性で一致していました。
二木さん:
展開が早かったですね。
私は、両党の枠組みは残したうえで比例名簿を同じにする「統一名簿方式」の導入案でもめるかと思っていましたが、一気に新党結成までいきました。
それぞれの党がこれから微調整に入るなか、こぼれる人は出てくると思いますが、それでも突っ走ろうという決意に見えます。
・比例で自民の議席上回りたい考えか 小選挙区にインパクトも
前回2024年の衆院選では、比例の176議席のうち、立憲は44議席、公明は20議席を得ていました。対する自民党は59議席です。
両党には、比例の獲得議席で自民を上回ることができるというもくろみがあるとみられます。
二木さん:
比例では、議席に届かない「死票」が多くあります。
その「死票」を全部合わせると、結構な数になるという思惑もあるでしょう。
公明党は、得票数がだんだん減っていて、10年間で230万票減らしました。
一方の立憲も、「どんな政党かよく分からない」というイメージが長らくありましたが、今回高市総理の保守路線に対し「中道改革」というとりあえずの旗が立ちました。
これは、いい勝負になっていくなというのが私の今のところの見立てです。
ABCテレビ 木原善隆コメンテーター:
二木さんの比例の見立てに付け加えて、新党結成は小選挙区でのインパクトも大きいと思います。
公明党は概ね、一つの選挙区に1万~2万の票を持っているとされます。
去年、公明党が連立を離脱したときに自民党はその分の票が入らなくなりました。
自民党にとっては今回、それが減るだけではなく、立憲の候補者に乗ることになります。
つまり、一つの選挙区で2万~4万票の差がひっくり返る可能性があります。そのインパクトは大きいと考えます。
高市総理の“単独過半数取りたい解散”に対抗 立憲・公明の新党結成は「良い勝負になる」 比例票で自民上回りたい思惑か ジャーナリスト・二木啓孝さん解説
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