自らを創造主と名乗り、男性2人に自殺をそそのかした罪に問われている自称・占い師の女の初公判が開かれました。
■男性2人をそそのかし自殺させた罪に問われた自称・占い師の女
(被害男性の遺族)
「普通の考えじゃないなと思いました。怒りの感情・悲しみの感情…そういった感情が渦巻いてモヤモヤするというか、そんな気持ちです」
事件で父親を亡くした男性は、法廷で見た被告の証言を「普通の考えじゃない」と言い表しました。
自身に「創造主である神が降臨する」などと謳う自称・占い師の浜田淑恵被告(63)。
事件が起きたのは約5年前。2020年、和歌山の海岸でコードを手に巻き付けた状態で50代と60代の男性2人の遺体が見つかりました。
浜田被告は男性2人に「本日決行します」「お互いにコードでつないで入水する」などと言ってそそのかし自殺させた自殺教唆や、別の男性を恐喝した罪などに問われています。
逮捕後、浜田被告は警察の調べに対し「4人で死ぬ計画を立てて海に入った。(50代と60代男性の)2人は賛同してくれた」と供述しています。
警察によると、男性2人は浜田被告が手がけるスピリチュアルカウンセリングを受けて、2008年ごろから信者になり、多額の献金をしていたということです。
当時の様子について、60代男性の知人はー
「『浜田は超人的な人間だ』『100%の精度で自分の起こっていることを言い当てる霊媒師だ』そういうふうに彼は決め込むんですよね」
■“自らに憑依した創造主がしたこと”という趣旨を述べた被告 弁護側は無罪主張
事件から5年、きょう17日に大阪地裁で開かれた初公判。
(裁判長) 「名前は?」
(浜田被告)「浜田淑恵です」
(裁判長) 「職業は?」
(浜田被告)「無職です」
裁判長に起訴内容について聞かれると・・・
(浜田被告)「(恐喝罪について)創造主と名乗ったということですが、私自身の口から名乗ったことは一度もありません。私自身の体を介して宇宙システムというものがあるんですが、私の口を介して一連のことが行われたということです」
(浜田被告)「(恐喝罪について)私の体を介して出たものはやったことです」
自らに憑依した創造主がしたことという趣旨を述べた浜田被告。弁護側は被告は当時、心神喪失状態で「責任能力はなかった」として無罪を主張しました。
一方、検察側は「未成年の愛人が出て行ったことを悲観し、正常な状態に戻すには死んで魂になるしかないと言って、信者らに自殺をもちかけた」などと指摘しました。
■「自殺教唆ではなく殺人」被害男性の遺族が会見で訴え
初公判終了後、被害にあった男性の長男が会見に臨み、浜田被告の行為は「自殺教唆ではなく殺人だ」と訴えました。
(被害男性の遺族)
「とても優しい父親で、ときには厳しく怒るときは怒るお父さん。一つのことに集中するような仕事熱心な人でした。お父さんは自殺するような人ではない。むしろ、この事件は殺人だと僕は考えています」
「浜田被告からは真実を語ってほしい。なんで僕の父親を亡き者にしたのか、うそをつかないでほしい」
■男性2人の自殺を「名場面」 浜田被告と信者らの会話音声が法廷で流される
法廷では、浜田被告が事件後に信者と交わした会話の音声が流されました。そこには…
【浜田被告】
「こいつらだけと決めてね。だから上手に2人だけ、はい残しました。面白かったな、あのシーン。やばいな、名場面」
「一切手かけずにだよ、当然。犯罪者になるのやだもん、関係ないもん。そんなの私たちが殺すわけじゃないもん」
「私はね今までに、いろんなことやってきたけど、この世で殺人をすると、いややってないやってない…濡れ衣だ、私はやってません。分かりました?指一本触れてませんよ」
男性2人が自殺したときのことを「名場面」などとはしゃぎ、まるで自身が殺害したかのような発言も。
(被害者遺族の代理人・勝俣彰仁弁護士)
「あり得ない主張だと思います。浜田(被告)はすべて分かった上で、自分の意思でやっています。法廷で流された音声からも明らかですし、亡くなったあとに彼女(浜田被告)は父親(被害男性)の遺書を偽造している。それらは浜田(被告)の意思でやったとしか考えられない。極めて合理的に人間らしく判断して行動している」
男性2人の自殺を「名場面」 信者らとの会話音声が法廷で流される 自殺教唆などの罪に問われている自称・占い師の初公判 弁護側は無罪主張
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