女性の閉経前後10年の「更年期」。寒くなったこの季節は特に更年期の不調が加速するといいます。「更年期」とどのように向き合えば良いのでしょうか。産婦人科医の藤田由布医師の解説です。
・最も多いのはほてり「ホットフラッシュ」 ほかにも症状は人それぞれ
更年期での不調で多いのが、ほてりや発汗といったいわゆる「ホットフラッシュ」です。
藤田医師のクリニックに通うある50代の女性は、5年前に異変に気付いたといいます。
(女性)「冬だったんですけど、下から急に体が熱くなったり、背中から汗が流れてきたりして…」
不眠やイライラなど不調の症状は人それぞれですが、寒くなった時期に症状が出やすいのはなぜでしょうか?
(藤田医師)「季節の変わり目は無意識のストレスってかかります。急激に気温も落ちて、湿度、気圧の急激な変化で自律神経が悪化する。寒さは血行が悪くなるので更年期の症状が出やすいです」
・そもそも更年期とは? 原因は女性ホルモンの減少
女性の更年期とは、閉経を挟んだ10年間を指します。
女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に減ることで様々な不調が現れます。
(藤田医師)「症状は人それぞれです。わかりやすいのはホットフラッシュ。ほかにも肩こりとか、膣が萎縮しているとか、つばの飲み込みが悪いとか動悸がするとか色々あります」
藤田医師のもとに通院する50代女性は、急に暑くなって目が覚めるということですが、婦人科へ行くまで更年期だと気付かなかったということです。
藤田医師は、我慢せずに何か症状を感じたら受診してほしいと呼びかけます。
(藤田医師)「いま閉経に当たる年齢は氷河期世代。みんな我慢しているのですが、不調は個人の責任ではありません。ホルモンのせいで、更年期の症状はいつか終わるということを伝えたいですね」
閉経の平均は50歳くらいで、その5年前の45歳ごろからエストロゲンの分泌量は急減してきます。
また、この年代はほかの病気のリスクも高まるので、更年期以外の病気の早期発見につなげるためにも、日常生活に支障がある場合は受診することが重要です。
治療には飲み薬や貼り薬のほか、ホルモン補充療法というのがあります。
ホルモン補充療法は、女性ホルモンを増やすというよりは、ホルモン分泌の減少を安定させる効果があります。増減の波を減らしソフトランディングさせることが目的です。
・男性にも更年期はある 医師は「自分のせいにしないで」
男性にも更年期はあります。
原因は男性ホルモンの低下で、時期は40代以降、期間は終わりがありません。
症状は、発汗や動悸、腰痛、頻尿、不安などがあります。
藤田医師:他の病気を見つけるためにも、更年期に差し掛かったら定期健康診断を受けることをおすすめします。
症状に苦しんでいる人がいたら、その人の性格のせいではなく、ホルモンの分泌状況のせいなんだということを理解し、本人にも丁寧に伝えてあげることを心がけてください。
ご自身で苦しんでいる方は、自分のせいだと思わないでください。
【産婦人科医が解説】冬は更年期の症状が悪化しがち その不調は「ホルモンのせい」かも 身体の異変を感じたら受診を
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