女流棋士が産休中に不戦敗を余儀なくされたとして、規定の見直しを求める要望書を日本将棋連盟に提出しました。
女流棋士、福間香奈さん(33)。今年、女流棋士のタイトル8つの内、自身最多の6冠を獲得。さらに年明けには女性初の棋士を目指し、2回目の編入試験を受けることを表明しているナンバーワン女流棋士です。
強さの秘けつは…
(福間さん)「守るべき存在ができたので自分自身がもっと成長していかないといけない」
福間さんは、去年12月に長男を出産したばかり。子育ての真っ最中です。
(福間さん)「成長がものすごく早くて、私が数日家を空けただけでもよく喋るようになった。色んな言葉を発する、『あー』とか『うー』とか言う回数が増えたり、歯の成長が少しあったりとか、日々成長を感じています」「今まで自分が守るべき存在が無かったんですけど、それが新たにできた」
香奈さんが遠征で家を空ける時には、育児休暇中の夫・健太さん(36)が世話をして、夫婦で協力して子育てをしています。
(福間さん)「一番大事っていうか何よりも優先して。この子が一番大事な存在になったかなと」
守るべき存在ができて、ますます将棋に打ち込むようになった福間さん。しかし、妊娠中のある出来事の記憶が、今も頭の片隅から離れないといいます。
(福間さん)「妊娠というのは自然なこと、女性としての当たり前の権利かと思うので、“不戦敗”で負けてしまうのは当時は苦しかったですね」
福間さんは妊娠中、挑戦者として重要なタイトル戦「白玲戦」に挑んでいました。しかし4局目まで対局したところで、連戦の疲れや、長距離の移動で体調を崩します。
医師からも長距離の移動は控えるよう言われていたため、日本将棋連盟には以前から、対局場所の変更などを要望したものの叶わず、10月に予定されていた「白玲戦」「女流王将戦」の二つのタイトル戦(いずれも挑戦者)を不戦敗とされたのです。
(福間さん)「最初はすごくびっくりして、女性で仕事と子どもを妊娠するということは両立できるような社会になっている今、どちらかを諦めないといけない、選択できないというのは苦しかったですね」
日本将棋連盟には、女流棋士の対局について「対局者のどちらかが、対局を実行できない場合、対局を実行できない者を不戦敗とする」規定があるといいます。
福間さんは、この規定が「産休に入ったことで事実上の地位の降格になる」として変更するよう求め、9日、日本将棋連盟に要望書を出しました。
ABCテレビは日本将棋連盟に規定の見直しをする可能性はあるのか問い合わせました。その回答は…
「現在、制度設計および規定の明文化を目指し、専門家の意見や女流棋士の声、競技運営の観点を総合的に踏まえながら、検討を進めているところでございます」
(福間さん)「子どもを望むのか、対局を戦うときにどちらか一つを諦めないといけない。選択しないといけない制度になっているので、後進のことを考えても変えて行くべきことなんじゃないか」
【産休中に不戦敗】「子どもと将棋、どちらかを諦めないといけない」 女流棋士・福間香奈さんが規定の見直し求め日本将棋連盟に要望書
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