年末年始、家族旅行の計画を立てる人も多い中、「旅育(たびいく)」が話題になっています。
「旅育」とは家族旅行を通じて子どもの生きる力をはぐくみ、子どもの主体性を大事にする考え方です。注目を集めているのが「リゾナーレ大阪」です。
ホテルの最上階には、イタリアで発祥した乳幼児教育をとりいれた「アトリエ」が併設されていて、子どもの想像力を育むことをコンセプトにしています。子どもたちは、植木鉢や床にひかれた大きな紙に自由に絵を描いています。
(8歳の女の子と弟)
「えーこんな所に書いてる!」
「どこまで書くの?」
地上100メートルの窓にも、怖がることなく楽しそうに絵を書いていきます。日常生活ではなかなか体験できません。
(8歳の女の子)
「(窓に書いたらママに)怒られる」
Q:窓に書いてみてどう?
「書きやすい!」
そっと見守っていたお母さんにも新しい気付きがあったと言います。
(女の子の母親)
「普段いろんなことを経験させてあげられないから、いろんなことを経験させてあげたいなと思ったし、色々考えてても形にできないと娘が悩んでいたので。(娘が)こんなに集中して取り組むんだと思ってびっくりしました」
この「アトリエ」は絵を描くだけではありません。「人形」や「おもちゃ」は一切おいていないのが特徴です。代わりに、木の実やコルクといった自然のものや、ペットボトルなど日常生活で目に触れる身近な物1000以上が揃っています。
子どもにとっては、多くの「なぜ?」という疑問が詰まっています。
ある6歳の女の子は、滑車や蛇口、ドアノブに興味津々な様子でした。生活に欠かせない色々なものを触ることで、理解を深めていきます。そんな子どもたちのそばでずっと様子を見守っていたのは、「アトリエニスタ」と呼ばれるスタッフです。
(“アトリエニスタ”)
「芸大で陶芸を6年間学んだ後に陶芸の作家活動をいまも継続しています」
画家や学校で美術の先生をしていた人など10人が所属しています。親はついつい、子どもに口をだしてしまいそうになりますが、アトリエニスタは子どもに寄り添うことを意識しているといいます。
(話:アトリエニスタ)
「なるべく想像力が広がるような声かけを意識しています。その場で正解などを伝えるわけではなく、そのときの子どもの興味関心に寄り添いながら、お子さんの声を引き出すよう意識しています」
旅育コンサルタントの村田和子さんは「旅育は子どもに『教える』のではなく、子どもの興味関心に寄り添うことが大事」だと指摘します。村田さんは旅育のポイントとして、学ばせようと次から次へ誘導したり先回りしたりせず、見守ることや待つことが重要だとします。「どこに行くか」など、計画段階から子供を巻き込むことが大事だといい、そこからどんな荷物が必要かなどを一緒に考えることが旅育のスタートだということです。
また、旅行中は「入場チケットの購入係」などというふうに子供の役割を指定します。旅行中の疑問はすぐに答えないというのも大事だそうです。「連れて行かれる」旅ではなく、子どもが「自分の旅」という意識を持って主体性を育むことが旅育の目的です。
(『newsおかえり』12月4日放送分より)
子どもに”寄り添いすぎない”!? 家族旅行シーズンに話題の「旅育」とは この冬は主体性を育む旅行に出発!
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