瀬戸内海でカキが大量死している問題で、記録的な不作に見舞われています。
27日には、兵庫県内の漁協の会長らが斎藤知事に対策を求め要望書を手渡しました。
・県漁連は斎藤知事に「手厚いご支援を」
冬の味覚・カキが旬を迎えていますが、産地では例年にない不作が生産者を悩ませています。
27日、兵庫県の漁業協同組合連合会などが、斎藤知事を訪ねました。
(兵庫県播磨灘カキ生産者協議会 川端浩司会長)
「本年秋以降、瀬戸内海播磨灘においてマガキのへい死が各地から確認されるようになり、マガキ養殖を継続できない生産者が発生しています」
川端会長は斎藤知事に「危機的状況に加味し手厚いご支援をお願いします」と要望しました。
・今年は最悪の出来 サイズは小さく、色も悪い
兵庫県はカキの生産量全国4位、生産額全国2位と全国有数のカキの産地です。
兵庫県相生市で27日に吊り上げられたカキ筏で、身が入っていたのはわずか2割ほどでした。
入っていてもかなり小ぶりなものばかりで、色も悪く、例年のものと比べると、違いは一目瞭然です。
色も大きさも今年の出来は最悪だそうです。
(桝本水産 桝本成治さん)
「(Q.美味しくない?)カキの味せんわな。せっかく相生の甘いカキをうたってるんですけど、これは塩辛い。なかなかよう食べんね」
・不作の原因は少雨か 業者は資金難に
カキの不作について水産業者は、少雨の影響だとみています。
(桝本水産 桝本成治さん)
「雨が少なすぎて山からの植物性プランクトンが流れてこなかった。(カキにとっての栄養が)足りなかったんやね」
今年は梅雨の短さに加えて、台風の接近も少なく、雨が少なかったのが要因の1つだといいます。
(桝本さん)
「(Q.一番困ることは?)やっぱり資金面ですね。周りも一緒のようで、来年の種代が無いとか、設備投資の借金が払えないとか(言っている)」
・町おこしにも影響 『相生かきまつり』中止
カキを使って町おこしをしてきた相生市では、水産業以外にも影響が広がっています。
来年2月に開催予定だった『相生かきまつり』は中止が決まりました。およそ20年の歴史の中で、成育不良での中止は初めてだということです。
・瀬戸内海で不作深刻 他の地域は平年並み
カキの不作は瀬戸内海で深刻で、愛媛、広島、兵庫の養殖場で5割から9割が死んでいるということです。一方で、三重県や岩手県などでは例年並みの水揚げとなっています。
不作の原因は、高水温や高塩分、エサ不足などと推測されています。
こうした状況に飲食店も悩んでいて、「牡蠣&燻製dining THE PARTY」の伊藤全眞店長は「この時期に入ってくるはずの赤穂や広島のカキが届かない。今は他地域のものでまかなっているが、問題は来シーズン。加熱用の冷凍ガキの不足と値上がりを心配している」と話していました。
播磨灘でカキが大量死、小ぶりの身に漁師は「塩辛い。よう食べん」 記録的不作の原因は夏の少雨か 兵庫県漁連が斎藤知事に要望書
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