安倍元総理大臣を銃撃し殺害した罪に問われている山上被告が、被告人質問で事件のいきさつを語りました。
(山上被告)
「(旧統一教会が)社会的に認められて、問題ないとして認知されるんだなと」
「絶望と危機感かと思います」
■兄の自殺について語る 「非常にショック。助けてやれなかった」
25日、自らの口で安倍元総理について語った山上徹也被告(45)。3年前、参院選の応援演説をしていた安倍元総理を手製のパイプ銃で撃ち、殺害した罪などに問われています。
山上被告は殺人罪について認めていて、争点となっているのは刑の重さです。25日は先週に引き続き、山上被告本人への被告人質問が行われました。長く伸びた髪を結び、法廷に姿を見せた山上被告。証言台の前で一礼して着席し、弁護側の質問に答えました。
(弁護側)Q.返金の一部が徹也さんにも入りだしたのは?
(山上被告)「一人暮らしをするに際して」
山上被告の母親は約1億円を世界平和統一家庭連合=旧統一協会に献金しました。その後、教団は返金に応じ、被告にもそのお金が送られたといいます。
(弁護側)Q.それはいつぐらい?
(山上被告)
「2010年9月」
「(返金額が)毎月30万円が40万円になって、40万円の3分の1の13万円を自分にくれないかと」
山上被告の兄は2015年に自殺していて、山上被告の妹は被告が責任を感じていたと証言しています。当時の思いを聞かれると…。
(山上被告)
「トラブルをかかえていたので、突き放していたということもありましたし、遺体を見たときに非常にショックで、悩んでたんだなと。助けてやれなかったなと」
(弁護側)Q.妹は「(被告が)あんなに感情を出すのは初めて見た」と言っていましたが?
(山上被告)「確かにそのようになりました」
(弁護側)Q.一晩中お兄さんといたのですか?
(山上被告)「亡くなった日ですので、それぐらいはした方がいいと思いました」
■「旧統一教会が社会的に問題ないと認知される」「絶望と危機感」
続いて自ら作成した銃について聞かれると。
(弁護側)Q.一般の散弾銃と比べて威力は何分の1だと思っていた?
(山上被告)「低くて10分の1程度、高くて3分の1から2分の1」
(弁護側)Q.片手で撃つことを念頭に作ったのか?
(山上被告)「基本的に両手で撃つべきなので、両手で撃つ用に作った」
(弁護側)Q.片手で撃ったことは?
(山上被告)「至近距離からやってみた」
(弁護側)Q.どうなった?
(山上被告)「反動で跳ね上がった、撃ったあと上に上がる」
2002年に海上自衛隊に入隊していた山上被告。当時、銃の成績は良かったといいます。
(弁護側)Q.(銃の)成績は?
(山上被告)「理由は分からないが良かった」
(弁護側)Q.自分の作った銃を印象的な言葉で表現したことがありますね。
(山上被告)「たしか、ゴミのようなものだと」
(山上被告)「自分の目標に比べて、時間と能力を費やした結果が低かった」
“手製の銃”を作成した山上被告。
(弁護側)Q.銃の完成後、最初に誰に使おうと思った?
(山上被告)「韓鶴子(総裁)が来日した際に使おうと思った」
しかし、矛先は旧統一教会の韓総裁から安倍元総理に…。
(弁護側)Q.安倍3代のつながりについて、認識していた?
(山上被告)「時期ははきりしないが、ネットで調べて知っていた」
(弁護側)Q.いつから?
(山上被告)「2013年より前」
(弁護側)Q.統一教会は、安倍さんが味方だと宣伝していた?
(山上被告)「そうかと思います」
その後、2021年の旧統一教会の友好団体のイベントに安倍元総理がメッセージ動画を
送ったことを知ったと証言。
(弁護側)Q.動画を見て思った事は?
(山上被告)「最初に思ったのは、現役の間に出ない常識はあったんだなと」
(山上被告)「現役首相の後で出たとすれば、拒む理由がないのでずっと続くんだと」
(山上被告)「(旧統一教会が)社会的に認められて問題ないとして認知されるんだなと」
(弁護側)Q.感情的に表現するなら?
(山上被告)「絶望と危機感かと思います」
(弁護側)Q.その結果、最も影響がある人と言う認識に?
(山上被告)「そうかと思います」
また、山上被告は「(怒りは)安倍元総理に対してではない」とも語っています。
検察側の被告人質問も行われました。
(検察側)Q.銃は教団幹部を確実にしとめたいから?
(山上被告)「(韓鶴子総裁を含む)教団幹部を確実に狙いたいのと、周囲に被害が出ないようにということだったと思います」
■最大の争点は宗教的背景の量刑への影響
今回の裁判で最大の争点と言われているのが、宗教的背景の影響が量刑に考慮されるかどうかというところです。
弁護側は、山上被告の生まれ育ってきた環境が“児童虐待に当たる”としていて、そういった点が、刑の重さを判断する際に十分考慮されるべきであると主張しています。
一方の検察側としては、山上被告は不遇な生い立ちだったかもしれないが、犯罪を踏みとどまれなかったこととは関係ないという立場です。つまり、生い立ちは刑罰を大きく軽くするものではないというのが、検察側の主張となっています。
被告人質問はあと3回行われ、判決は来年1月21日に言い渡されます。
(2025年11月25日放送 「newsおかえり」より)
兄の自殺について「非常にショック、助けてやれなかった」 山上徹也被告への被告人質問2日目 安倍元総理を狙った理由語る「旧統一教会が社会的に問題ないと認知される」「絶望と危機感」
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ